更新:2025/06/08
明日から、長野県駅工事のヒ素入り残土運搬
JR東海は、6日に9日から、長野県内のリニア中間駅の工事に使うヒ素入り残土の運搬・投入を始めると公表しました。ヒ素入り残土が仮置きしてある、小渋川非常口そばの残土仮置き場を見てきました。
こちらは、ヒ素入り残土を投入する、長野県駅の一部である土曽川橋梁の橋脚(P1)のケーソン(中央の青い網で囲ってある部分)。つい最近まで見えていた、マテリアルロック(ケーソン下部に資材を出し入れするパイプ)とマンロック(ケーソン下部に人が出入りするパイプ)が見えません(5月15日、5月22日 5月22日の写真の右側(南側)にマンロックが1つだけ見えます。6月8日の写真もよく見るとマンロック上部の手すりが見えています。)。
ヒ素入り残土をダンプカーから降ろしたりケーソン内に入れるクレーンでしょうか?
こちらは、土曽川橋りょうから約30㎞離れた大鹿村大河原の小渋川非常口そばの残土仮置き場。左側は要対策土(基準値超のヒ素などを含む残土)で、黄色い重機から右には土のうが置かれていました(下の写真)。最初の計画では、ケーソンの下側から掘り出した現場の土砂をケーソン内部に入れることになっていました。わざわざ30㎞も運ぶので、温室効果ガスが無駄に発生します。遠方に見える茶色の崖は、大西山崩壊地。
シートがかけてありますね。雨がかかってはマズイのでしょうか。その割には雑な感じのシートのかけかたです。
黒い土のう(トン袋)が見えます。こういう土のうは、主要な部分は「布」なので、ある程度は水を透すのではないかと思います。内側にビニール袋があって、内容物からの水漏れを防ぐタイプもあるようですが、中途半端にシートをかけているのは、どういう意味なんでしょうか? 相当な数の土のうを使うと思います。これもいずれは廃棄物になるので、土曽川橋梁工事での要対策土の「活用」は、エネルギーとか資源の無駄づかいです。
土のうを積み込むためのクレーンでしょうか?
残土仮置き場の小渋川を挟んだ対岸の鳶ヶ巣沢環境整備事業。実際には残土置場の工事。
この写真で見ると、川幅が、これまでより狭くなるように見えますが…
鳶ヶ巣沢環境整備事業。背後には鳶ヶ巣崩壊地(アカナギ)。
残土仮置き場の西の端部分で要対策土の活用方法の実験を行っていましたが、施設は撤去してありました(参考)。
中川村の半の沢の残土による谷埋盛り土の対岸は松川町生田地区。残土搬出のための県道改良工事の一環で建設した、西下トンネル、東山トンネルの残土(約20万㎥からいくらか減ってるようです)が仮置きしてあります。上流側に仮橋がかかっていました。
谷埋め盛り土の最下部の調整池と仮橋。
谷埋め盛り土の半の沢橋より上流側。
半の沢の谷埋め盛り土の一番下の部分。右側に小渋川が流れています。見た目のきれいさと、安全性は別です。
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