北陸新幹線のトンネル工事で建物被害

 6月1日の『信濃毎日新聞』(1面トップ、31面)は、長野県中野市の北陸新幹線の高岳トンネルの上部にあたる安源寺地区で住宅や神社の建物にゆがみや生じたり、井戸の水が枯れたりする被害があったと書いています。工事をした鉄道・運輸機構はトンネルとの因果関係を認めており、すでに補償したとのことですが、影響は現在も続いているようです。

『信毎』(Web):トンネル工事で建物ゆがみ 北陸新幹線 中野・安源寺地区 (6月1日)

『朝日』(Web):北陸新幹線の工事で88戸被害 建物ゆがみ・門に傾き

『産経』(Web):北陸新幹線のトンネル工事で周辺住宅180棟超にゆがみや傾き

 「東濃リニア通信」の5月31日にのっていた、神奈川県の環境影響評価審査会でのやり取りのようなことが現実にあって、それが間の悪いことに、リニア建設で長野県が沸いているときに報道されたわけです。

 長野県内の中間駅の出来る上郷飯沼北条から妙琴原までの間なんかは非常に心配ですが、JR東海は中心線測量はしないといっています。被害が出てもお宅の下にトンネルは通っていませんと逃げるつもりでしょうか?

 中野の話でも、工事の前には影響はないと説明していたようです。長野県駅から西の部分の工事をするのは、中野と同じ鉄道・運輸機構です。

 こういうことがあるんですから、いくら市長が「優秀」でも、飯田市の職員はしっかりしなきゃダメですよ。


(2017/06/01、2017/06/02 補足)