更新:2020/11/22
秋の日はつるべおとし
11月9日から15日まで、高森町文化祭の作品展示にリニア関連の展示をしました。最近ネットに掲載したものからいくつかの話題を拾ってパネルにしました。展示とは表現の形が違うので、多少の補足をし、間違いは訂正するなど、少しですが、改めて編集しています。
近隣のかたでも、いまでも、工事の場所の見当がつかないという人もいるようです。
内容としては:
- 7月豪雨で被災したリニア工事の現場
南アルプストンネルの長野工区は、7月豪雨で被災して除山斜坑ヤード(※)の構内通路が使えない状況。7月14日以降、となりの釜沢斜坑とともにトンネルの掘削は中断している。また、2つの斜坑のある小河内沢に行く県道でも地滑りがあって、まだ仮復旧の状況。ヤードの場所が豪雨で被災しやすい場所なのに、最初からきちんとした対策をせずに工事を始めたのではないか? ヤードの対岸の斜面でも大規模な斜面崩落があった。静岡同様に災害にあいやすい場所で工事が行われている。 - 唯一の残土最終置き場(旧荒川荘跡地)
- 確定した残土処分先(web版のみ)
- 三正坊の残土仮置き場
3年の使用期限を延長、さらに面積を拡張した残土仮置き場。 - 小渋川斜坑周辺
- アカナギ(大崩壊地)直下に残土処分計画
- 伊那山地トンネル・青木川斜坑ヤード
- 南アルプストンネルの完成はいつになる
トンネルの掘削のペースは計画より遅い。予定のペースでも、2027年の完成はほとんど余裕のないスケジュールだった。大井川の水の問題が原因の静岡県との対立がなくても2027年の開業は無理。現状を見ると、そもそも完成できるのかもうたがわしい。 - 妙琴原の工事現場
建設期間の約10年とはいえ、環境影響評価書で主要な眺望点とJR東海自身が指定した風致公園内で地形を大規模に変える工事をして、利用者に不便を強いている。 - 最近のニュースから
コロナ感染拡大など最近のニュースはリニアにとって逆風ばかり ▼市民の声を聞くことを公約にした佐藤氏が飯田市の新市長が、飯田線のリニア乗換駅計画の中止を明言。▼名鉄が名古屋駅の大規模な再開発事業の着工の先送りを決定。▼米格付け会社S&PがJR東海の長期会社格付けの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げる。▼新幹線利用減で、JR東海が初の通期赤字予測1920億円。 - 中間駅の位置は誰が決めたのか?
リニア建設は、長野県の中間駅付近では、2011年にJR東海が公表した位置と違う場所で行われようとしている。誰がルートを変更させたのか? - 駅周辺の北条地区の住民の方たちの声
- リニア駅の利用客 1日6800人はおかしい?
沿線で最もあやしい利用客数の予測数字。 - 風越山トンネル。市街地の地下を通過、陥没や地盤沈下の心配は?
- そもそも無理だった超電導リニア
世界を見渡せば、現実は空想より現実的だという話。 - 第二の中津川線?
「駅はできたけれど、電車(リニア)は来ないなんてことになったらどうする」。すんだことで、すましてしまうわけにはいきませんね。
※ JR東海や報道で「非常口」といっているのは、トンネルの本線部分を掘るための作業用トンネル(「斜坑」)の入口で「斜坑口」です。リニアの場合、完成後は非常口として使う場合がほとんどなので「非常口」といっているようです。「ヤード」というのは工事をするための施設、設備、資材置き場、破棄物、残土の一時置き場、現場事務所などがある場所のこと。このページで「残土」と呼んでいるものをJR東海は「発生土」と呼んでいます。ただし、長野県内では、新聞も含め「残土」の呼び方が一般的です。