出来事・ニュース:2025年1月
予定、3月4日~5月6日 リニア関連の埋蔵文化財調査の速報展が飯田市考古博物館で3月4日~5月6日まで開催。3月8日には担当者による展示解説あり。 ⇒ 飯田市 > 報展『発掘された飯田2024 ~リニア関連発掘調査速報展~』を開催します
予定、2月9日 伊那谷研究団体協議会主催のシンポジウム「飯田下伊那の文化遺産を彩るう人びと4-里山の自然環境を考える」。2月9日(日)午後1時半から、飯田市美術博物館。研究発表では「はなのき友の会代表」・所沢あさ子さんが「ハナノキ湿地の開発と保全」と題して発表予定。阿智村七久里のハナノキ自生地の谷にリニア新幹線工事のトンネル残土を埋め立てる計画があります。岐阜県中津川市でもリニアと関連工事でハナノキ自生地への影響が問題になりました。申し込み不要、無料。 ⇒ 伊那谷研究団体協議会 ⇒ 『南信州』1月8日1面 "里山の自然環境考える 伊那谷研究団体協議会 2月にシンポジウム"。
予定、2月2日 高森自由大学・第29回。講師:曽我逸郎さん(元中川村村長)、テーマ「足元からの自治」。会場は、高森町歴史民俗資料館「時の駅」・学習室、13時30分から。案内チラシ。
予定、2月2日 豊丘村の伴野区民会館で、「虻川南地区リニア工事説明会」。何の工事についての説明会なのか不明ですが、本山の残土置場に要対策土を処分する計画についての可能性がありそうです。本山の残土置場には、JR東海によれば、「活動度B」の活断層「伊那谷竜東断層」があります。※(2025/01/16 訂正) 説明内容は、各地で工事が遅れていることについてだそうです。
終了、1月25日 三上智恵監督新作『戦雲(いくさふむ)』上映会。1月25日、大鹿村交流センター 大ホール。上映時間、①13時30分から、②18時から。事前要約優先。詳細は 自主上映会のご案内:2025年1月25日(土) 長野県大鹿村。
終了、1月23日 ストップ・リニア!訴訟控訴審・第4回口頭弁論、1月23日(東京高裁)
終了、1月22日 「リニア中央新幹線事業に係る関係市町村長とJR東海との意見交換会」。会場は長野県飯田合同庁舎3階講堂、14時30分~16時30分。詳細は ⇒ 「リニア中央新幹線事業に係る関係市町村長とJR東海との意見交換会」を開催します (長野県(建設部)プレスリリース 令和7年(2025 年)1月 15 日 )(キャッシュ)。傍聴できるそうです。17日締め切りとなっていますが、発表が15日で時間的な余裕がなかったわけなので、問い合わせてみてください。
終了、1月18日 リニア関連の発掘調査で「ママ下」遺跡の現地見学会。18日、(1)午前10時〜正午 (2)午後1時〜午後3時 (受付は午後2時まで)。※解説10時30分〜、13時30分〜 (各30分程度)。(1)(2)は同じ内容。※荒天中止。場所・道順など詳細は ⇒ 飯田市 > 「ママ下遺跡」の発掘調査現地見学会を開催します
1月31日(g) 30日、豊丘村リニア対策委員会:『信毎』2面 "豊丘2工区「4~5年余遅れ」 JR東海 地質もろく掘削に時間"。坂島工区と戸中・壬生沢工区について、2026年9月末の工事完了を坂島を31年度冬、戸中・壬生沢は30年度冬に遅れると説明。どちらも「○○年度冬」となってます。遅れの理由の一つに、本山の残土置場について「地権者との協議に時間を要したこと」をあげたようです。地権者というのは「本山生産森林組合(旧本山更生会)」(後に本山認可地縁団体)じっさいには、権限のない組合理事者が組合の規定に基づかない手続きで残土の受け入れを勝手に決めたことがことの発端だったと思います。こんなことを理由に上げると地元と摩擦が起きるんじゃないかと思いますが…。戸中・壬生沢については、工区の変更も理由にしてますね。これも地元との関係が…。坂島については以前に、地質が良くないといっていたと思いますが、戸中・壬生沢も地質がもろいことを理由にしてます。伊那山地トンネルは、近くで以前掘った三遠南信道の矢筈トンネルが予定通り完成できたという話を聞いて、すぐにでも完成できると思っていたのに意外な感じもしますね。JR東海の長野県担当部長はこの日も頭を丸めて出席、「豊丘村の皆さまのご期待を裏切る形となり深くおわびする」と陳謝したそうです。「おわびします」じゃなくて…。
1月31日(f) 『日経』17面 "夜行バス「走る2段ベッド」にホテル高騰で需要 高知の企業が運行"。関連記事。
1月31日(e) 『日経』5面 "ANAの計画 公取委が承認 日本貨物航空買収"。
1月31日(d) 『日経』5面 "日通系物流に是正勧告 国交省 運転手に荷待ち強要"、『信毎』8面 "物流大手に長時間荷待ちで是正勧告"。
1月31日(c) 『中日』26面 "新幹線が4月に料金改定"、『日経』15面 "新幹線「ひかり」早割、2500円安く"。
1月31日(b) 『中日』15面 "帰宅困難者対応で協定 JR東、アルピコ交通と市など 松本"。
1月31日(a) 30日、静岡県知事とJR東海・丹羽社長が面会:『朝日』25面 "リニア名古屋開業時「ひかり増便」 JR東海社長 静岡県に配慮"、『中日』26面 "静岡のひかり停車 リニア開業後に増 JR東海社長、知事に"、『信毎』6面 "静岡知事、リニア巡り対話迅速化の考え"。
1月30日(g) 『信毎』19面 "飯田の職人技 リニアの先へ 工事で染め物工場を移転した中島さん ワークショップ 今年から本格化"。 ⇒ 信州伊勢型小紋染め|創作染工房 久 飯田市
1月30日(f) 『日経』35面 "ソルガム新品種を登録 信大 「信濃ひめ」栽培しやすく"。
1月30日(e) 『信毎』2面 "大糸線臨時バス 継続 25年度予算案 県 負担金など計上"。
1月30日(d) 『日経』6面 "Deep Insight:韓流「Lゼロ」が招く危機 梶原誠"(web版は有料記事)。「危ういのは、市場目線でみると『リーダーシップ・ゼロ(Lゼロ)』と呼ぶべき状況が韓国以外の主要国にも広がっている点だ。」。JR東海のリニアの試験車両も「Lゼロ」(L0系)。この L は Linear の L だそうです。「ゼロ」は第1世代の意味のようです。梶原さんは、国の政治のリーダーシップについていっているんですが、葛西敬之さんと安倍晋三さんが亡くなったあと、JR東海も、国交省も、実は『リーダーシップ・ゼロ(Lゼロ)』の状況になって右往左往しているんじゃないかと思います。リニアはさっさと中止すべきです。
1月30日(c) 『日経』13面 "中国、高速鉄道網5万キロへ 今年末、新幹線の15倍"。
1月30日(b) 『南信州』2面 "松川町 福与河原圃場整備へ関連事業 菅水路など取水環境を整備"。
1月30日(a) 『南信州』1面 "リニア駅前空間どう活用 信大院講座が設計提案"。「駅前空間だから農地をなくすといった人もいると思うが、駅前だからこそできる農地がある。」
1月29日(e) 『日経』38面 "「寝台バス」普及へ安全指針 国交省、衝撃吸収材や腰骨部固定 「押し活」旅費、節約で需要"。
1月29日(d) 『日経』17面 "東海道新幹線 車両の雪自動除去 停車駅で温水噴射"。
1月29日(c) 『日経』17面 "国鉄からJRへ 歴史の長さ逆転 事績と課題、10の数字で解剖 受利益15倍、安全・高速に"。
1月29日(b) 『南信州』7面 "環境プランなど3計画 飯田市環境審議会が答申"。
1月29日(a) 『中日』13面 "温暖化対策を話し合う 無作為に選ばれた市民 プランまとめる 松本"。気候変動について意見のある市民ではなくて「無作為に選ばれた市民」という点が気になりますね。
1月28日(i) 『信毎』19面 "辰野町営バス飯沼線で町方針 予約型やめ提示定路線に"。
1月28日(h) 『信毎』6面 "北陸新幹線の小浜まで先行開業論に理解"。北陸経済連合会の金井豊会長が小浜までの先行開業に理解を示す。
1月28日(g) 『日経』30面 "ビジュアルでわかる:電車遅延、5年で8割増 点検や救護、他路線から波及も"。
1月28日(f) 『日経』15面 "ビジネスTODAY:ヤマト・富士通、共同輸送支援 出荷計画・運航情報 業界横断で物流効率化"。
1月28日(e) 『赤旗』11面 "町田の気泡 関係究明を リニア工事 吉良・山添氏が国に"(JCP TOKYO)。
1月28日(d) 『赤旗』9面 "静岡・菊川 党議席を守る"。菊川市議選で共産党の奥野寿夫氏が当選。
1月28日(c) 『中日』1面 "名鉄現場社員 基本給10%増 7月、若手の待遇改善へ"、"名鉄 基本給10%増 運転士確保が死活問題 鉄道分野2万人弱不足へ 運苦本数カットの地域も"。
1月28日(b) 『朝日』23面 "JR東 自動ブレーキに誤設定"(web版)。15年前から、秋田、山形新幹線区間を走る在来線の車両の「自動列車停止装置(ATS-P)」で、カーブ前で自動ブレーキの作動する速度が高く設定。
1月28日(a) 『朝日』23面 "大規模再開発「対話の場なく」 明治神宮外苑 樹木伐採開始3カ月 住民「歴史ある環境 壊されてしまう」 行政・業者と住民 各地で対立"。
1月27日(c) 『信毎』2面 "岐阜県知事に江崎氏初当選"。対立候補の和田氏はリニアの工事の中止を初めから訴えており、江崎氏は「リニアを生かしたまちづくり」を訴えてきたそうです。しかし、リニア工事のトラブルや民意を無視できず、「江崎氏は…県内のトンネル掘削現場付近で井戸の水位低下や地盤沈下が起きているリニア中央新幹線の工事に関し、住民の理解が必要だと強調。JR東海に迅速な情報提供を求めていく考えを示した」。リニアの中止の訴えに理があったと思います。
1月27日(b) 『朝日』28面 "JR「中電」運転士体調不良相次ぐ 中央・総武線の各駅停車オーバーランも 職場の水・空気まで検査 - 原因わからぬまま"。
1月27日(a) リニア新幹線の長野県駅の工事で要対策土を使用する問題について、長野県は27日にJR東海に対して、助言を通知しました。⇒ 続きを読む / 『信毎』28日2面 "「要対策土の影響 回避・提言を」 県「助言」通知 JRへ追加対策要求"、"県「かなり深い検討した」 住民「使用前提 愚の愚だ」"。/ 『中日』29日10面 "要対策土の工事利用環境保全で県が助言 JR東海"、『南信州』29日1面 "JRに追加対策求める 懸案の要対策土巡り県「助言」"。『南信州』と『信毎』は、助言が第一に「本来は当初計画通り、現地発生土の使用が好ましいと考えられる」といっている点を書いていますが、『中日』はその点について触れていないです。商工会議所会頭との懇談会に、開始前に『中日』の記者がいなかったことについて、会頭は『中日』はJR東海の子会社だからなんて冗談をいってましたね。/ 『朝日』31日17面 "「要対策土」使用に県が助言 リニア新駅工事でJRに"。
1月26日(d) 『信毎』3面 "リポート信州:松糸道路ルート再考望む声 大町市民「住宅に影響」「立ち退き迫られる」 路線指定30年 時勢にあった合意形成を 行政側「物流や交通を円滑化」 地域の道路改善 「新設の優先度低い」見方も"。「松糸道路は1994年、国が県内と糸魚川を結ぶ約100キロを『候補路線』に指定してから2024年12月で30年が過ぎた」。「大町の未来を考える会」の会長は「『道路が既にたくさんあり、渋滞もないのに新たに道路を造るのは時代にそぐわない。それらを踏まえ、建設の是非を住民に改めて判断してほしい』と話す」
1月26日(c) 『赤旗』6面 "トランプ氏「緊急事態庁なくす」 初出張の被災地で表明"。
1月26日(b) 『赤旗』(紙面3面) "気候危機打開へ党政策紹介 吉良議員が対話 金曜アクション 東京・渋谷駅前"、11面 "気候危機 若者が行動 政府の対策に市民の声を"。
1月25日(h) 『朝日』19面 "SL「第三の人生」託したい 老朽D51無償譲渡先 飯田市募る 移送費負担・転売禁止・3年以上公開が条件"。「地元の飯田線では運行記録がない」という、このD51は、「71年、『飯田ライオンズクラブ』が国鉄から借り受けて市に『寄贈』。…市民からは『景観を損ねている』…といった声も寄せられ…」等々。D51のような大型の蒸気機関車は飯田線の線路では走れず、戦時中に、電力不足に備え、小型の蒸気機関車が試験走行をしたことがあったと国鉄に務めておられた古老から聞いたことがありますが、飯田線の前身の伊那電気鉄道は開業当時から電化されていました。飯田には何のゆかりもないD51をライオンズクラブがなぜ寄贈したのかを知りたいですね。⇒ 扇町公園のD51の後始末の話
1月26日(a) 『中日』2面 "建て替え アセス簡素化 ダム、発電所対象に政府方針"。
1月25日(g) 『信毎』24面 "上田電鉄別所線 3月ダイヤ改正 上田-下之郷 平日増便 実証実験 機関は5年程度想定"。
1月25日(f) 『信毎』23面 "飯田市長、駅前広場整備にJRの関与求める"。おそらく、リニアは上手くいかない。数年先にJR東海が\(^o^)/をした時に、飯田市長のこういう発言というのはマヌケに見えると思いますね。
1月25日(e) 『日経』1面 "春秋:「『人権意識が強くなりすぎると…"。「『人権意識が強くなりすぎると良い表現ができなくなり、テレビ局の挑戦も締め付けられ、番組がつまらなくなり、世の中から見捨てられてしまう』『人権はもちろん大切だが、人権をうたえばうたうほど、テレビだけが宙に浮いてしまって堅苦しい箱になってしまう』」 「原因の一つに権力を持つ人たち(主に男性)がかばいあうオールド・ボーイズ・ネットワークがある」。リニア新幹線と、それから人権の一つに環境権があるので人権のママでもよいのですが環境に置き換えてみると:「環境意識が強くなりすぎると、夢の先端技術である超電導リニアの挑戦ができなくなる」「環境はもちろん大切だが、環境をうたえばうたうほど、夢のリニア建設は難しくなる」「原因の一つに権力を持つ人たち(主に男性)がかばいあうオールド・ボーイズ・ネットワークがある」。22日の意見交換会をみて、当たってると思いました。1月22日の意見交換会を傍聴した時、お土産に期成同盟会のつくったコルク製のコースターと「ジャパンテラス」のクリアファイルをくれたんですが、そんなところふくめて、「原因の…」以下の部分はリニアについても当たっていると思いました。コースターの包装の裏面には「本来の使用目的以外に使用しないでください」と最初に書いてあって、 Made in China。リニア教の葛西敬之教祖は中国嫌いだったはずですよ。
1月25日(d) 『赤旗』10面 "太陽系の誕生 解明 超新星爆発から90万年後か"。
1月25日(c) 『赤旗』8面 "「奥野候補がかかげる子育て・教育・くらし応援の政策には、『菊川市にとって大井川の水は命の水だ。何としてもリニア建設は中止して』という声や『学校給食の無償化はぜひ実現してほしい』という子育て世代からの激励が寄せられています」"。
1月25日(b) 『中日』13面 "大型車両 自動運転化へ 日本車両が開発 製鉄所や造船所向け"。
1月25日(a) 岐阜県知事選関連:『中日』1面 "岐阜知事選 あす投開票 "。「両氏は、JR東海が整備を進めるリニア中央新幹線の賛否で主張が対立。江崎氏は、東京から同県中津川市の岐阜県駅(仮称)まで約1時間で結ぶ利便性を強調し『県内の人口減少問題の転換点になる』と推進の意向を示す。 和田氏は同県瑞浪市で起きている地下水位の低下や地盤沈下などの問題を理由に、工事の中止を訴えている。」/『赤旗』8面 "岐阜県知事選あす投票 和田候補の政策 違い鮮明"。「各務原市で『リニアトンネル工事では、中津川市の道路でもまたもや地盤沈下が明らかになり、工事が進むほど環境破壊が進んでいます。ストップし見直しが必要です』と訴えました。」
1月24日(h) 福井県知事が北陸新幹線の敦賀-小浜間の先行開業検討の意義を9日つづき再度強調:『信毎』9面 "北陸新幹線延伸、先行開業 検討の意義強調"。
1月24日(g) 『日経』35面 "新潟 アナログ運用に活路 ライドシェア、アプリ普及に遅れ 運賃表用意や直接声がけ"。
1月24日(f) リニア関連の埋蔵文化財調査の速報展が飯田市考古博物館で3月4日~5月6日まで開催。3月8日には担当者による展示解説あり。:『南信州』6面 "リニア関連発掘調査考古学館で速報展 3月から"。 ⇒ 飯田市 > 報展『発掘された飯田2024 ~リニア関連発掘調査速報展~』を開催します
1月24日(e) 『赤旗』2面 "リニア工区地上で気泡湧出 JR東海の対応ただす 山添議員"(web版)。
1月24日(d) 2020年に岐阜県中津川市山口でリニアトンネル上の市道が沈下していたと中津川市が23日に公表:『中日』28面 "別のトンネルでも沈下 リニア工事 中津川、20年に4センチ"。JR東海と中津川市は情報を共有していたが県に報告はしなかったようです。千旦林も山口も坑口に近く土被りが少ない場所。「JRは『慎重を期しているが、工事に伴う路面の沈下は少なくない。(両地点のように)大きな沈下は多くない』としている」(『中日』)
1月24日(c) 『中日』17面 "塩尻市街で実証運行 「レベル4」自動運転バス"、『信毎』2面 "自動運転バス 塩尻市街運行 来月7日まで実証試験 「レベル4」25年度実用化目指す"。
1月24日(b) 『朝日』1面 "操縦者間の確認訓練 拡大へ 羽田事故受け 海保機なども義務化"。
1月24日(a) 23日、東京高裁、第101号法廷で、ストップ・リニア!訴訟の第4回口頭弁論がひらかれました。高裁段階になってから、リニアの建設工事を巡って、岐阜県瑞浪市の水位低下や地盤沈下、都市部のシールドトンネル工事の地上への影響など、次々おきました。瑞浪の問題では水位低下について予測と対策は環境影響評価書にあるけれど、地盤沈下は起きないとされていたようですから、地盤沈下の起きる仕組みとして当時予想できなかったはずがないのですから、環境影響評価が不十分だったという事実は明白です。裁判所も、工事でトラブルが続くことから、不十分な環境影響評価など、工事の認可についてなにか問題があったのではと考えているようです。今後、裁判の開かれる日程は、すでに予定されていた4月24日と、さらに7月24日にも予定されました。町田市の民家の庭に水と気泡が噴出した事故について弁護士が意見陳述をしました。出てきた空気そのものは酸素濃度が1%以下で、地下室など、密閉され空間にでてきた場合には即死レベルの濃度なのですが、JR東海は噴出した空気そのものではなく、屋外の周囲の空気の中に拡散した状態を測定して健康に害はないと説明しており、都合のよいデータしか出さないわけで、問題だと指摘しました。報告集会では、登山家・服部隆さんのお話と、静岡県の大井川上流部、西俣の蛇抜沢の踏査調査についてのビデオ「南アルプス大井川源流部 西俣支流「蛇抜沢」遡行の記録2024.7.20-7.22」が上映されました(ビデオはYoutubeでみれます)。報告集会のあった衆議院第一議員会館は首相官邸の隣です。首相官邸に最近住み始めたのは、「リニアはつまらない」とおっしゃる鉄道オタクの石破茂さんです。リニアの必要性について議論が十分にされたとは思っていないとか、東海道新幹線の「のぞみ」が遅いと思う人いるだろうかとか、リニアがつくるスーパーメガリージョンが地方の発展につながるという理屈がよく分からないとか、財政投融資については、安部晋三さんと葛西敬之さんに聞いてみないとわからないなど、さらに「太平洋戦争が止められなかったように、『何とかなるさ』と始めたプロジェクトっていうのは止まらないのかもしれない…財政投融資とか国のスキームを使うのであれば、納税者が納得する説明をしていただきたい」ともいってます。環境影響評価や事前の調査が不十分なこと、開業時期を10年以上延期しても平然としているところなんかは「何とかなるさ」そのものでしょうね。/ 裁判後の報告集会のビデオが Youtube で見れます。 ⇒ 『UPLANpart3』"20250123 UPLAN ストップ・リニア! 訴訟控訴審第4回口頭弁論"。/『赤旗』24日11面 "酸欠空気「被害明白」 東京高裁 リニア訴訟で原告側"。
1月23日(b) 『鉄道ジャーナル』が6月号で休刊に:『中日』23面 "鉄道ジャーナルが休刊へ"、『信毎』21面 "鉄道ジャーナルが休刊へ"。『鉄道ジャーナル』は2016年11月号~2017年6月号の連載「鉄道車両技術のア・ラ・カルト」(執筆・近藤圭一郎さん)で「リニアモーターカー」について取り上げました。2017年1月号では、超電導リニアの車体を支える仕組みについて、「自然な浮上力によって浮いているため、浮上高さの振動などが起こった場合でもその制御はできない。そのため、車上コイルが振動しても大丈夫なように、浮上ギャップ長を前述の10㎝と大きく設計するのである」と、また常電導方式については「コイルの電流制御で浮上高さを自由に制御できるため、後述の反発方式では10㎝程度の浮上ギャップ長であるのに比べ、浮上ギャップ長を1㎝程度に小さくすることができる。そのため、地上の推進コイルと車上の界磁磁石とのギャップ長も短く保つことができ、回転電動機同様、鉄芯によって磁束を集中させて十分な推進力を得るという方式が実現できる」など説明していました。また、トランスラピッドやリニモ(HSST)が半世紀近く前に営業路線ができた歴史的な事実をみれば、「1960年代当時は浮上高さを制御するための、電気機器の技術も、制御技術も不十分であった。その点から、反発方式しか選択肢はなかったと考えるのが妥当であろう。そして、その結果として、ギャップ長、すなわち浮上高さが高くなり、地震等の軌道路盤のずれなどがあっても安全で、システムがシンプルな反発浮上方式が採用された」という部分は、執筆者の古巣に対する遠慮なのかなと思いました。いずれにしても、この連載は、リニアを考えるのに大いに参考になりました。(参考)
1月23日(a) 22日、飯田市内の長野県合同庁舎で、JR東海と沿線市町村の意見交換会が開かれ、今回はじめて、全面公開で行われました。ただし、開催のお知らせが1月15日で、傍聴希望の締め切りが17日とスケージュールとしてはちょっと無理があったようです。一般の傍聴は7名。次第と出席者の名簿。JR東海からは、宇野副会長、沢田リニア推進本部長、古谷前長野県担当部長、杉浦長野県担当部長など。下伊那の全部の町村長と中川村長、南木曽町長が出席。根羽村、平谷村、天龍村、阿南町などは実際には、リニアの効果などほとんど関係ないのに出席させられ意見を求められるなどご苦労なことだと思いました。質疑は、事前に調整されたものと思われ、リニアの工事が遅れていることについて、厳しい意見はなく、商工会議所会頭のなぜ怒らないのという指摘のとおりです。残土の処分先で決定した部分は、残土の全体量の約5割との説明がありました。土曽川のケーソンの有害残土の使用問題で、飯田市長は、県の助言を真摯に受け取って欲しいと述べただけで、使ってもらっては困るとは言いませんでした。質問への回答は、すべて沢田さんがしましたが、静岡県でやってるとおりで、なんか…な感じがしましたね。「…」はね、しゃべり方がね、まくしたてるような口調で、他人が理解しようがしまいが、いうことはいったぜってな感じというのか、まあ、ああいう席ではふつうは通用しない話し方ですね。そうそう、片付け仕事って感じなんです。それがとおってしまうのがおかしいとおもわないとマズイ。/ 『中日』23日12面 "開業時期示したい JR、沿線首長との会見で"、『信毎』2面 "新たな工期 厳守を明言 JR東海 県内16首長らと意見交換"。/ 『南信州』24日1面 "沿線首長「工期の厳守を」 JR東海と意見交換会"、『信毎』24日19面 "工事車両 事故続発で懸念 昨秋大鹿と中川で転落 今月15日は阿智で脱輪 飯田市長 「安全は大前提」"。/ 実際に傍聴して聞いた内容と、新聞記事に書かれていることでは、ちょっと印象が違うと思うところがあります。会の中では、JR東海は土曽川橋りょうのケーソンに要対策土を使うとはいっていなかったですが、会終了後の囲み取材では、使うといったようです。飯田市長は県の助言を真摯に受け止めよと述べただけで、一部であったとしても、周辺に住む飯田市民が使うなといっているのに、県知事の助言を守ってねでは、市民に対する責任を果たしているとは言えませんね。われわれも、囲み取材まで聞くべきだと思いました。会の質疑は事前に調整されたものだろうと思いますが、公開の意味がちょっとへっちゃうと思いますね。
1月22日(a) 中津川市千旦林でリニアの駒場トンネル工事で市道の路面が沈下:『日経』"リニア工事、岐阜・中津川でも地盤沈下 市道が3センチ"、『中日』"岐阜・中津川の市道で路面沈下を確認、JR東海 リニア工事の駒場トンネルの真上 "、『東京新聞』"リニア・岐阜地盤沈下「JR東海にしっかり指導」 中野洋昌国土交通相、川崎市工区でも「環境配慮」を注文"。「JR東海と中津川市は、道路面の低下が3センチを超えた場合は市に連絡し、5センチを超えると道路補修に向けた協議を実施すると取り決めている。同社によると、過去にも県内の別の数カ所でも3~4センチほどの沈下が起きており、個別に自治体に報告をしているという。」(『日経』) / 『中日』23日1面 "リニアトンネル真上の市道沈下 中津川市、最大3.3センチ"、『信毎』23日2面 "中津川で地盤沈下 JR東海 工事現場付近で 最大4センチ程度"。
1月21日(d) 『東京新聞』 "「庭から気泡」出た東京・町田のリニアの掘進工事、23日にも再開 JR東海「慎重に進める」"。
1月21日(c) 『日経』35面 "バス無料イベント第2弾 利用データ、施策に反映 新潟市、3月20日"。
1月21日(b) 『赤旗』11面 "勝手に決めさせない 温暖化対策計画案 パブコメ参加を 関心を可視化しよう"。 ⇒ パブコメに参加しよう!(https://watashinomirai.org/energy_publiccomment)、⇒ 環境省 > 「地球温暖化対策計画(案)」及び「政府がその事務及び事業に関し温室効果ガスの排出の削減等のため実行すべき措置について定める計画(案)」に対する意見の募集(パブリック・コメント)について(お知らせ)
1月21日(a) 『中日』13面 "自動運転バスの実証実験 「レベル4」で無人走行 塩尻駅-市役所の460メートル 23日から"。
1月20日(b) 『赤旗』12面 "朝の風:豊かな水の恵をこそ"。北陸新幹線が京都府内を通過する計画について、「この延伸計画には疑問が多い。 まず、地下トンネルで生じた残土にヒ素が混じっていた場合の対処法がない。近くにある活断層への配慮も、工事車両による交通渋滞への対策もない…」というのはリニアといっしょ。
1月20日(a) 『赤旗』8面 "クローズアップ:JR函館線の脱線事故 低賃金・技術継承されず 紙議員に提出 国交省資料でわかる 100%株保有 国に安全責任"。
1月19日(a) 18日、JR東海が瑞浪市大湫の地盤沈下についてリニアのトンネル工事が原因と認める:『中日』1面 "地盤沈下「リニア工事起因」 岐阜 JR東海、可能性認める"、『信毎』1面 "「リニア工事起因の可能性」 岐阜の地盤沈下でJR東海 不具合住宅に補償へ"。/ 『赤旗』20日11面 "リニア工事原因か 岐阜の地盤沈下 JR東海言及"、『朝日』20日36面 "「リニア工事で沈下の可能性」 JR東海 岐阜の工区"。
1月18日(g) 『赤旗』8面 "岐阜知事選 和田候補を本村氏が応援 みんなの声届く県政に"。
1月18日(f) 『日経』29面、書評欄 "立ち退かされるのは誰か? 山本薫子著 都市の中流化が生む課題"。
1月18日(e) 中国中車が製造した炭素繊維を台車など構造部分採用した軽量の車両が青島地下鉄1号線で運転を開始:『日経』14面 "炭素繊維採用の地下鉄車両運行 中国中車、1割軽く"。⇒ 『新華網日本語』12日 "カーボンファイバー採用地下鉄車両、山東省青島市で営業運行開始"、『JETRO(ビジネス短信)』16日 "世界初の炭素繊維製地下鉄車両が青島で運行開始"。
1月18日(d) 『日経』2面 "データで読む地域再生:景観守って人を呼ぶ 自治体計画、10年で5割増 愛媛・内子町 住民主体で活動"、33面 "景観保全、長野・安曇野市でも活発 山岳・田園眺望に指針 24地域で住民協定も"。
1月18日(c) 『中日』33面 "東海道新幹線 一時見合わせ 愛知でのり面火災"。
1月18日(b) JR東海は、瑞浪市大湫の地盤沈下で傾いた家屋の補修に着手したが工事との因果関係は不明としている。:『中日』32面 "R東海 家屋補修着手 岐阜・瑞浪 リニア工事で地盤沈下"。
1月18日(a) 16日、南木曽町リニア対策協議会で、JR東海は、中央アルプストンネルが南木曽町内を80m掘削と報告:『中日』16面 "中アトンネル 県境突破 本坑工事でJR報告 南木曽側へ80メートル"。
1月17日(f) 『信毎』23面 "要対策土「市会など議論必要」 飯田の市民団体と懇談 原商議所会頭が見解 県駅周辺まちづくり巡り意見交換"。16日、「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」が飯田商工会議所会頭・原勉さんとリニア計画について意見交換(懇談)。懇談のなかで、原会頭は、2027年開業が2034年以降になったことについて、工事の完成時期が先送りになることは、一般の企業であれば「約束違反」であり、住民はJR東海に対してもっと怒りを示してよいのに、なぜだか、そういう声が出てこないといっていました。確かに普通に考えると「約束違反」ですね。すくなくとも推進派はそのことを強く指摘すべき。そもそも反対とか批判的な立場では、それもたことかという感じなので「約束違反」という発想はなかったです。会頭は、要対策土について、ゴミ焼却場が桐林から稲葉に移転したことそうだけれど、大鹿に置いてあることで、周辺住民に被害が云々という指摘があり、じゃあこっちへ持ってくるなというのもどうかとの捉え方もできるのではとの言葉もあったのですが、(1)大鹿の仮置き場にしても、土曽川の橋りょうの基礎にしても、人の住む場所に置くことはマズイ、どちらもマズイという考えかたもできます。(2)ごみ焼却の煙については、だいたいは風は南から北に吹いているので、焼却所のすぐ周辺だけでなく、焼却所より北の地域ではダイオキシンなど有害物質が多量に含まれているとすれば、焼却所周辺だけの問題ではないこと、(3)焼却所は住民にとって必要なものですが、おそらくリニアは絶対に必要というものではなく、不要なものために、田舎の住民がヒ素など重金属類の流出を心配する意味はないですね。それは別として、経済界は「もはや」リニアにそれほど期待していないという印象を強く感じました。だから、リニア開業を前提とした駅前周辺整備じゃなくて、他のことを考える更地として考えるべきだということらしいです。で、ソルガムを栽培するというのは、土地の使い方としては理解できるものです。そうそう、日本の政策が農業を軽視してきたということも言ってましたね。メンバーの中に市議会議員時代に一緒にやっていた人がいた関係もあり、ざっくばらんな話が聞けたと思います。移転対象になった住民について犠牲というべきでないと発言した前の柴田会頭の時代にリニアに批判的な団体と商工会議所会頭との懇談などは考えれなかったことです。石破茂氏も基本的にはリニアには批判的ですがそういう方が首相になったりと、まあ、リニア計画が事実として頓挫しかかっているという背景もあるとはおもいますが…。そうそう、川勝氏は静岡県民が3回も選んだ知事であり、静岡県が原因で工事が遅れているなんてことは絶対ないとも強調しておられましたね。しばらく前に法人会の会員のなかでリニアに期待していない人が多いというアンケート結果が出たり、数年前に長野県世論調査協会の調べで南信でもリニアに期待が33%にすぎず、期待しないが6割超だったという結果もありました。 / 『南信州』18日2面 "要対策土「議論少ない」 飯田商議所 原会頭と沿線住民の会が懇談"、『赤旗』8面 "暮らしと産業 どう守る リニア整備 考え直して 長野・飯田 商工会議所に沿線住民"。
1月17日(e) 『信毎』24面 "ホテル計画見えぬ着地点 「必要」との立場では一致 北陸新幹線開業10年でも飯山駅前は今も空き地 訴訟初弁論 市側争う姿勢"。
1月17日(d) 『信毎』9面 "先行開業発言、石川知事「気にせず」"。
1月17日(c) 『赤旗』11面 "気候危機 日本の責任問う 再エネ拡大へ 市民団体が緊急集会"、『東京新聞』 "原発を「最大限活用」する決断「なぜできる?」 エネルギー基本計画案に反発、原発・化石燃料脱却求め集会"。⇒ 緊急開催! こんな結論でいいの?気候危機と日本の責任
1月17日(b) 『中日』9面 "リニア中間駅に道路網整備要望 中経連、国に報告書"、『中部経済新聞』 "中部圏交通網の充実化を 中経連が国交省に要望活動"。
1月17日(a) 『中日』9面 "勤務時間半分で正社員 名鉄バス 19日、女性運転体験会"。
1月16日(h) 『信毎』21面 "駒ヶ根でライドシェア開始 実証実験"。
1月16日(g) 『信毎』6面 "ディズニーの世界観 新幹線で JR東海 新エリアテーマに特別塗装"、『朝日』6面 "東海道新幹線「夢の国」仕様"。東海道新幹線では車両の特別塗装ははじめて。
1月16日(f) 『南信州』2面 "大鹿村長選 「2期目はしっかりと結果を」 再選の熊谷氏に聞く"。「リニア新幹線建設工事への対応は:『リニア工事の有無に関わらず、克服しなければならない村の課題がある。そこを突き詰めていくことがリニアに関わる課題の解決にもつながると考える。生活環境への影響など住民の声にしっかりと耳を傾け、事業者に対し善処を求める姿勢は貫きたい』」
1月16日(e) 15日のJR東海社長の会見の記事:『中日』22面 "リニア静岡工区 早期着工に意欲 JR東海"。「丹羽社長は15日の会見で『スケジュールがあるわけではない。われわれとしては早期開業に向け、丁寧に、かつスピード感を持って対話していく』とのべた」。「スケージュールがあるわけではない」という発言は、ちょっと問題があるんじゃないかと思います。地元のある経済人は、2027年に開業できないということは、工事の完成時期を守らない「約束違反」であって、許されることではないといっています。はじめからスケジュールなしではじめちゃったというのが本当のところだと思いますね。昭和天皇が日米開戦後の見通しについて、杉山参謀総長に聞くと、杉山は南方方面だけは5カ月で片付けるつもりとこたえ、天皇は予定通りにいかないこともあるだろう、陸軍大臣当時に杉山は中国はひとつきで片付けるといったがまだ解決できていないではないかと叱責したそうです(Youtube)。JR東海の天皇はもう崩御してしまったので気楽なものだネ。
1月16日(d) 『中日』22面 "ドクターイエロー リニア・鉄道館へ T4編成展示"。
1月16日(c) 『中日』7面 "手ぶら観光 鉄道が一役 名鉄やJR東海 空港やホテルに荷物輸送"、"新幹線であま~いひととき 「アムール」あす開幕"。後者は、15日に東海道新幹線の車両を貸切った特別列車「ショコラトレイン」を走らせて、99人の乗客がチョコレートを食ったという話題。
1月16日(b) 『中日』6面 "強風で運休 AIで予測で削減 湖西線でJR西"。
1月16日(a) 『三重 NEWS WEB』 "リニア中央新幹線 開業効果の波及へ有識者委員会"。まだ正式なルートが決まっていないので、こういう会議の中でも、計画の中止を求める発言があっていいはずなんですが、建設することはもうきまったこととして議論が進んでるようです。リニア計画に非常に批判的な方が首相に選ばれちゃったこともありますが、現実的に、工事が上手くいっていないし、水枯れ地盤沈下などの大きな被害もだしている、静岡の着工はいっきに進むかと思えばちょっとも進まない、開業時期も分からない、客観的には頓挫しかかっているのに…。で、この会議がこれ(キャッシュ)と明確にわかる情報が、NHKの記事(報道)のなかにあるかどうかという問題もありますね。
1月15日(d) 14日、大鹿村長選で現職の熊谷英俊氏が無投票当選:『信毎』23面 "大鹿村長選2回連続無投票 進む人口減 移住者増は評価 リニア工期延長巡り注文も"。記事によれば、大鹿村の人口は1日現在で869人で4年前より約1割減少。「演説を聞いた支持者の80代男性は『人口減少が進む中、移住者が増えて良くやってくれている』と評価する。ただ、『移住者とやや壁を感じるときがある』とも。2期目は移住者が村の住民とつながりを深め、より地域に溶け込めるためのサポートを求めた」。かつて、村がヒッピーに乗っ取られると大変に失礼なことをいった村長さんがいたそうです。移住者を増やそうと努力している自治体は多くありますが、大鹿村で移住者の全体の人口に対する割合はいったいどれぐらいなのでしょうか?
1月15日(c) 大深度法の制定に尽力した野沢太三氏が死去:『信毎』1面 "辰野出身元法相参院比例選出 野沢太三さん死去"、2面 "鉄道関係事業に情熱 野沢太三さん死去 県内関係者惜しむ声"。
1月15日(b) 『朝日』19面 "基準超の重金属含む「要対策土」 リニア駅に「不使用を」 住民ら再び要望書 知事、近くJRに助言"。昨年12月16日に、「リニアから自然と生活環境を守る沿線住民の会」のメンバー8名が長野県庁を訪れ、長野県リニア推進整備局長に、JR東海の土曽川橋りょう工事を含む長野県駅部の工事についての環境保全計画書についての長野県知事助言で、土曽川橋りょうのケーソン基礎の中詰め材に要対策土を使わないよう助言するよう求めたことについての記事(参考)。
1月15日(a) 『静岡放送』 "「より一層対話を加速」JR東海社長が強調 リニア中央新幹線の静岡県とJR東海との協議「年内終了難しい」との知事認識に"。静岡県とJR東海の28項目の協議について、鈴木知事が1月6日に「年内に終了するのは難しい」との発言に、JR東海社長が「静岡県と実務的な意見交換を重ねて、検討した内容をなるべく早い時期に県の専門部会で説明させていただき、より一層対話を加速させていきたい」、「説明を求められることがあれば、しっかりと誠実にスピード感をもって対応していきたいと思っています」と述べる。
1月12日(d) 『信毎』6面 "ロス山火事 広がる陰謀論 トランプ氏支持者がXに投稿 マスク氏同町 死者11人に 不明者多数"。リニアに関係ないですが、なつかしい名前がでているので… 「『経済戦争と脱工業化をたくらむグローバリストの陰謀の一部だ』。アレックス・ジョーンズ氏は今回の山火事発生の翌8日、Xに投稿した…トランプ次期大統領の支持者でもある。」。 ⇒ 『BBC』2023年12月12日 "米小学校銃撃事件の陰謀論司会者、Xでアカウント復活 マスク氏がアンケートで決定"、『ロイター』2024年11月15日 "米風刺サイト「オニオン」が陰謀論サイト買収、「憎悪ない虚報」提供へ"。 アレックス・ジョーンズとかデイブ・フォン・クライスト、デヴィッド・レイ・グリフィンなどアメリカの陰謀論者たちは、9.11テロ事件に米政府が関与していると主張。9.11米政府陰謀説は日本でも、約20年前にけっこう流行りましたね。民主党の一部の議員さんがひっかかって、藤田幸久さんが国会で質問。当時は防衛庁長官(または防衛大臣)だった石破茂さんが、丁寧に答えており、自民党の方がよほどまともにみえたものです(第169回国会、2008年4月24日 参議院外交防衛委員会)。リニアについて、立憲民主は党としてきちんとした見解をいまだにもっていない(*)ようですが、実際の事実に基づいた議論をやってほしいですね(* 『Youtube』"小川淳也【私たちはどういう社会・経済をめざすのか】"、はっきり反対をしている議員さんは何人もいます、たとえば、篠原孝議員(長野1区))。
1月12日(c) 『日経』7面 "新幹線の駅 雑踏事故防止 JR東海 万博中、AIで人流予測"。記事の最後、「建設中のリニア中央新幹線は東京・品川-名古屋間の開業を最短で35年以降と見込んでおり、当面は新幹線輸送に頼る状況が続く」っていいますが、昨年は2024年だったので、静岡工区の工事が10年で完成するとして最短2034年開業といっていたのを、2025年になったので1たして2035年としたんだろうと思いますが、鈴木知事は年内には終わらないといっている(1月6日)ので、現時点でも最短で開業は2036年以降になるはず。ところで、南アルプストンネル長野工区のトンネル掘削のペースは平均で1カ月あたり約40m程度です。静岡工区で最長の掘削区間は6.5㎞なので、長野工区の実績から、6500÷40÷12≒10.8年、ガイドウェイの設置や電気工事、試運転に2年要するとして、12年と9カ月半、ヤード造成に1年とすれば、最短でもざっと14年は必要なはず(*)。これを10年で仕上げるなら、6500÷7.8÷12≒69m。コンスタントに1カ月約70mのペースでトンネルを掘削しないと予定通りにはいかないでしょう。(* この計算の方法は2020年6月に当時の金子社長が川勝知事との会談の中で採用したやりかたです。金子氏は1月に100m掘るとしてとしていましたが。)
1月12日(b) 『赤旗』1面 "世界気温最高 1.55度上昇 国連機関 24年 パリ協定目標初超過 EU気象機関「即時行動を」"、7面 "世界1%の超富裕層 CO2年間排出上限 ことし10日間で到達 英の国際NGO「代償支払いを」"。
1月12日(a) 『中日』1面 "敦賀のリラ・ポート 開業から赤字 原発マネー頼み 限界 老朽化で修繕費増 自治体重荷"。
1月11日(j) 『信毎』17面 "リニア工事の村 活力取り戻しには 1.19大鹿村長選 村政に求められるもの 「27年」照準に旅館改装進めてきたが 開業見えず やりきれなさ 豊かな自然風景や起伏 生かしたい 「自転車で誘客」動きだす"。
1月11日(i) 『信毎』1面 "塩尻自動運転バス 23日から実証運行"。
1月11日(h) 『南信州』1面 "大鹿村の展望 大鹿村長選 14日告示 19日投開票 (下):観光資源生かし移住・定住促進へ"。
1月11日(g) 『南信州』1面 "飯田市上郷飯沼 L字状のかまど確認 東日本で5例目 リニア駅周辺の発掘調査で ママ下遺跡で18日現地見学会"、『信毎』19面 "飯田 リニア県駅周辺整備に先立つ発掘調査 L字型カマド県内活出土 朝鮮半島から伝来 5~6世紀の遺構"。/ 『中日』15日12面 "飯田で発掘調査 「ママ下遺跡」 県内初 L字形かまど発見 朝鮮半島伝来 煮炊き熱を暖房利用 18日、一般向けに見学会"。
1月11日(f) 『赤旗』8面 "命・くらし守る岐阜に 県知事選 和田候補の訴え"。「『木曽川水系導水路計画』や『高山市荘川の産業廃棄物処理場計画』など、環境への悪影響が心配される事業、自然環境を破壊しつつある『リニア中央新幹線建設』は、ストップすべき」
1月11日(e) 『赤旗』"地域公共交通の危機打開へ 共産党都議団が提言"(紙面3面)。「事故や渋滞を減らすとともに、道路建設・拡幅の財政負担を減らすためにも、化石燃料から脱却して二酸化炭素(CO2)排出ゼロを目指すためにも『地域公共交通の深刻な危機を打開し、充実を進めることは急務』」
1月11日(d) 『中日』4面 "産業革命前より 1.6度高く… 24年の世界気温、最高更新"、25面 "北極海 氷下の「床暖房?」 20年で蓄熱1.8倍 温暖化影響 「海氷激減の恐れ」"。
1月11日(c) 9日、県建築士会飯伊支部会主催の講演会「伊那谷断層帯に広がる神社」:『中日』14面 "飯田 美術博物館評議員 今村さん講演 伊那谷断層帯の神社から見える文化、歴史"、『南信州』7面 "建築士会飯伊支部 断層と神社の関係性は 今村さんが講演"。「古来から人を阻む場所は神の領域とされ、源や水を育む神聖な場所として、一般人は立ち入らなかった…神社はそういう場所に建てられたと考えられる」(『南信州』)
1月11日(b) 『中日』5面 "社説:敦賀以西ルート 国は必要な情報を示せ"。
1月11日(a) 『中日』2面 "辺野古 軟弱地盤側の着工1年 市民ら現地で抗議の声"。「世間が思うより工事は順調ではない。どれだけ多くの人が問題に注目し、声を上げるかにかかっている」
1月10日(g) 『信毎』7面 "長電バス 運賃改定を発表 初乗り上限200円 一部は値下げ"。
1月10日(f) 『南信州』4面 "JR東海 杉浦部長インタビュー リニア工事、25年も「着実に」"。
1月10日(e) 『南信州』1面 "大鹿村の展望 大鹿村長選 14日告示 19日投開票 (上):リニア対応 求められる調整力"。
1月10日(d) 『南信州』1面 "飯田商議所 リニアや水素研究見据え 賀詞交歓会 経営者が業界動向など共有"、『信毎』15面 "リニア周辺整備・グリーン水素 地域経済発展へ誓い新た 飯田商議所賀詞交歓会"。
1月10日(c) 『中日』11面 "2025こう見る(4)リニア 住民へ丁寧に説明 JR東海・丹羽俊介社長"。①「丹羽社長は『必要に応じ質問を受けながら丁寧に説明していいく』と沿線住民とのコミュニケーションを重視する姿勢を示した」。本当は、計画をたてる段階で、沿線住民の意見や質問にこたえて、計画を修正するくらいのことをしたなら、「丁寧」な説明といえますが、瑞浪の事件のように、取り返しがつかないようなことが起きてから、または起きる寸前にになってする説明が丁寧なはずはないです。②「多様化した移動需要に応える商品づくり…」は、実はこれまでのビジネス客の利用が減りつつある現実があって、お客の要望が多様化したんじゃなくて、「いろいろな方に使っていただく需要を喚起していきたい」というのが本当のところでしょう。まあ、外が見えないリニアじゃ対応できない需要だと思いますが…。
1月10日(b) 『中日』1面 "岐阜知事選 一騎討ち 2新人届け出 人口減、リニア問う"。
1月10日(a) 『朝日』16面 "てっぱく発鉄路さいさい:地域活性化・利便性向上めざし走る LRT 路面電車とちょっと違う"。昔の路面電車より床の高さを低くしてバリアフリー化している点が大きく違うようです。メカニズム的には、リニアなんかより面白い感じがします。 ⇒ 『東洋経済オンライン』2023年9月10日 "段差なしでバリアフリー「超低床電車」仕組みは?"
1月9日(f) 『信毎』23面 "世界の淡水魚 4分の一が絶滅危惧 IUCN分析 水汚染やダム…日本固有の魚は4割"、、『Yahooニュース(共同)』"淡水生物4分の1絶滅危機 日本固有の魚は4割"、『AFP BB』 "淡水産動物の4分の1、絶滅の危機 研究"。竜神大橋の新設やリニア工事などで、付近の天竜川の流れはかなり変化が激しく、最近は釣り人をほとんど見かけません。魚はいないと下伊那漁協もいっていますが、組合費はまけてくれません。
1月9日(e) 『信毎』21面 "成田 発着上限拡大へ 年30万回→34万回 自治体と調整"。
1月9日(d) 『信毎』7面 "JR西、切符をQR印刷に"。⇒ JR西日本 > QR チケットサービスがはじまります。
1月9日(c) 『中日』13面 "北陸新幹線利用 コロナ前上回る 年末年始、在来線も好調"。
1月9日(b) 『日経』5面 "老朽倉庫 一括建て替え 国交省推進 容積率緩和や補助金 EC拡大の需要にらむ"。
1月9日(a) 『中日』22面 "「のぞみ」繁忙期 今年も全席指定 GW・お盆など"。
1月8日(e) 『南信州』2面 "飯田市3年連続1位 「住みたい田舎」ランキング"、"長野県19年連続1位 「移住したい都道府県」ランキング"。「佐藤市長は、…『市民や担当課の地道な取り組みが評価された』と受け止めた。一方で、市民から上位評価への実感が湧かないといった声があるとし『市民に実感してもらえるような取り組みを進めたい』と述べた」。「担当課の地道な努力」のなかに「2027年にはリニアが来るから」という宣伝があったのかどうか知りませんが、実は、陸の孤島の何が悪い、リニアが来るので移住者が減ったような地域もあるわけで、「リニアを見据えて…」ばかり言ってることがマズイ。市長は、何もしてないように見える地味なやり方でも評価が高くなるというあたりが本当のところはわかっていないのでしょう。
1月8日(d) 『南信州』1面 "里山の自然環境考える 伊那谷研究団体協議会 2月にシンポジウム"。2月9日(日)午後1時半から、飯田市美術博物館で。テーマは「飯田下伊那の文化遺産を彩るう人びと4-里山の自然環境を考える」。研究発表では「はなのき友の会代表」・所沢あさ子さんが「ハナノキ湿地の開発と保全」と題して発表予定。阿智村七久里のハナノキ自生地の谷にリニア新幹線工事のトンネル残土を埋め立てる計画があります。岐阜県中津川市でもリニアと関連工事でハナノキ自生地への影響が問題になりました。 ⇒ 伊那谷研究団体協議会
1月8日(c) 7日、飯田市長の定例会見:『中日』13面 "飯田市長「25年度中に基本計画」 リニア駅前広場 定例会見で抱負"、『南信州』1面 "駅前広場の活用 来年度に方向性示す 飯田市長が年頭会見"。/ 『信毎』9日17面 "飯田 リニア県駅の駅前広場 「25年度内に運営具体案」 佐藤市長 「市政は『礎を築く年』」"。
1月8日(b) 『中日』1面 "岐阜知事選あす告示"、22面 "岐阜知事選 一騎打ちの様相 衆院選大敗受け 自民分裂回避"、『岐阜 NEWS WEB』"岐阜県知事選 9日告示 新人2人が立候補する見通し"。立候補予定者は、元内閣府大臣官房審議官・江崎禎英氏(60)=自民・公明・立民・国民推薦と産業カウンセラー和田玲子氏(64)=共産推薦。「市民団体『県民が主人公の岐阜県政をつくる会』が擁立した和田氏は、瑞浪市で水位低下や地盤沈下などが起きているリニア中央新幹線の工事中止を主張。女性の社会進出などを掲げる」(『中日』)。「選挙戦では急速に進む人口減少や物価の高騰などへの対応、災害への備えをどう進めるかや、リニア中央新幹線の工事現場周辺で起きている井戸の水位の低下への対応などをめぐって、論戦が交わされる見通し」(『NHK』)
1月8日(a) 『静岡 NEWS WEB』 "リニア 県とJR東海の協議 島田市長“県は見通しを示して"。「協議終了の見通し」という意味なら、JR東海さんの説明は、いくら回を重ねても信用できないので、たとえば年内に協議を終了すると決める。県として納得のいかないまま終了するのだから、今後JR東海から河川使用許可の申請があっても許可をしないとする。染谷市長が、求めているところはそういうことだろうかと…?
1月7日(i) 6日、静岡知事は年頭会見で、JR東海と静岡県との対話(協議)について2025年中に完了する可能性は難しいと語る:『静岡新聞』"工事課題巡るJRとの対話 年内完了「難しい」"。リニア事業については、水資源、生物多様性、トンネル残土について28項目の課題があって、これまでに解決できたものは4項目。これまでかかった時間や、残りの項目数、関係者への説明などの時間を考えれば2025年内の解決は無理。
1月7日(h) 『信毎』19面 "三遠南信道青崩峠トンネルの本坑 「国内屈指の難工事」3月完成"。
1月7日(g) 『信毎』19面 "夕食用シャトルバス運行開始 白馬-大町間 来月21日まで"。
1月7日(f) 『日経』5面 "行政で使う文字 70万→7万字に 「とめ」「はね」…微妙に違う漢字統一 デジタル庁 システムの効率向上"。年月日の書き方についても、元号でなく西暦に統一してほしいですね。
1月7日(e) 『南信州』7面 "リニアエレジー 永田獏"。読者の寄稿ですが、8段、約1500字の長文。「工事の遅れは静岡のせいのみでない。どうしてなのか、それは工事技術への甘い見通し、杜撰なアセス、傲慢な住民対応に見ることができる…スピードに一元化されたリニア、膨大なエネルギーを使い、暗闇を突っ走る鉄道に市民権はあるのか。スピードを追及した超音速旅客機コンコルドの失敗の教訓をJRは考えてみる必要があるのではないか」
1月7日(d) 『中日』22面 "リニア工事や観光 討論 岐阜県知事選 立候補予定の2人"。瑞浪の水位低下や地盤沈下が起きていることについて、和田玲子氏は「環境破壊の懸念がある。工事を見直し、県として中止を判断したい」と話したそうです。関連:『岐阜 NEWS WEB』2024年11月16日 "岐阜県知事選 和田玲子氏が立候補表明 共産党の推薦受ける"
1月7日(c) 『中日』22面 "東海道新幹線客1日平均で最多 年末年始、412万人"。
1月7日(b) 『赤旗』2面 "「小浜・京都ルート」即中止を 北筑新幹線延伸 京都は反対世論が渦巻き 地元紙も与党独断を批判"。
1月7日(a) 『赤旗』1面 "社会リポート:久留里線廃止しないで 千葉 住民不安"、10面 "鉄路維持が地域守る 千葉・JR久留里線一部廃止方針 住民参加認めず決定"。
1月6日(a) 12月30日の『時事』 "高速鉄道、時速400キロ営業へ 中国、世界最速車両を公開"。先端の形が高速で浮き上がるんじゃないかと心配ですが…。「日本と同様に、より短時間で都市間の移動が可能な超高速リニア技術の開発も加速している。」。さすがに時事通信、「超電導リニア」じゃなくて「超高速リニア」になっている点に特に注意。いちばんかたちになっているのは常電導方式のトランスラピッド(=上海で営業運転している)とほとんど同じ方式で時速600㎞運転を目指すものを中国中車が開発しています。/ 『朝日』7日9面 "中国の高速鉄道 時速400キロ「世界最速車両」"。 / 『日経』8日12面 "中国高速鉄道、時速400キロ 営業車で世界最速"。
1月5日(c) 『赤旗』12面 "科学:解き明かせ!! 暴れる気候 研究プロジェクト指導始動"、『信毎』23面 "諏訪湖と木曽ヒノキ 日本の冬を読み解く 研究者らデータ組み合わせ 過去1000年程度を解析へ 「気候変動の論議に貢献を」"。
1月5日(b) 『朝日』15面 "さよならドクターイエロー 黄色い「幸せ」正体に迫る"。記事の下には、SEIKO コラボウォッチの広告がありました。
1月5日(a) 『東京新聞』 "リニア開業見通しが甘すぎ…計18工区で「2027年」に間に合わないと判明 「山梨県駅」完成は2031年"。「18工区のうち、風越山トンネル(長野県飯田市)はシールドマシンによる掘削開始を2028年度の冬ごろ」ってのは、開業予定の2027年より後に掘削を開始することになるんですが、東京新聞の取材に「JR東海は『着工できないまま7年が経過した静岡工区が開業遅れに直結している。他の工区の遅れは静岡工区の遅れの範囲内で、開業時期に影響を与えるものではない』と釈明」。本当は「他の工区は遅れていても2027年にはまにあう」と説明できなければならないはずで、それができないのは、記事の中でトンネル工学の谷本親伯・大阪大名誉教授が指摘しているとおり、そもそも計画の最初の段階で「工法や工費見積もり、環境負荷など重要条件の考察不足」があったというしかないでしょうね。谷本さんは「事業者として『説明した』という行為を最重要視しており、広く社会に理解してもらおうという姿勢が欠けている」とも。中津川リニア対策課は「駅の予定地周辺の状況から、2025年3月には間に合わないとみていたが、延期について市に説明があったのは2024年12月上旬…」など応えているのは、ちょっと無責任。もし、中津川市が、公共工事をやったことがあるなら、JR東海の2027年という開業時期に疑問をもてなかったとはいえないでしょうね。
1月4日(a) 『朝日』4面 "考 四半世紀を前に 地方創生 大平要:被災地取材 探ったヒント 「つながる人」増やしたい 競争より 担い手の連携を"。「倉林氏は…北陸新幹線延伸計画で与党プロジェクトチームの昨年末のルート決定見送りに触れ『世論が断念に追い込んだ…』と呼びかけました」
1月3日(e) 『赤旗』 "新幹線延伸中止を 京都 井上・倉林氏"。
1月3日(d) 『中日』3面 "この人:リニモ初の女性整備担当者 …"。執筆の記者は、「リニモは日本で唯一、磁力で浮いて走行する。オンリーワンの技術に触れる毎日に、やりがいを感じている」と書いています。超電導リニアはまだ実用化されてないですから、リニモが「唯一」と書くしかないですね。
1月3日(c) 『朝日』29面 "大型車タイヤ脱落最多 23年度142件 11~2月が6割 メンテナンス不足 背景か"。「背景」って見出しにあるので、左側の車輪を止めるネジが、逆ネジ(左ネジ)から正ネジ(右ネジ)に変更された点に問題があると書いているかと思ったら。「背景」はメンテナンス不足みたいだと。季節的な問題と取れてしまうんですが、じゃあなんで、メンテナンス不足が増加しているのか、その理由について書いていないですね。中途半端な記事です。 ⇒ 関連記事
1月3日(b) 『朝日』4面 "物流危機対策 協業進む 住宅メーカーやゼネコンと"。
1月3日(a) 『朝日』28面 "空の安全 管制官に重責 羽田航空機事故1年 過密ダイヤ 5機を同時に担当 人手不足深刻 進まぬ負担軽減"、『日経』26面 "羽田事故「軌跡の脱出」 生きた教訓、重なった偶然 事故1年 経過報告、内幕明らかに"。
1月2日(a) 「彼らは"ほらね"と言うでしょう」:『ヒストリー・チャンネル』2025年1月2日 "衝撃の規模から生存者はいないと思えたボーイング777型機の着陸失敗事故|検証!大惨事はなぜ起こったのか #6" の 41分から。2001年2月28日、米ワシントン州シアトル市でM6.8の地震があった。この地震をきっかけけに、市内の、構造にも地盤にも問題のあるアラスカンウェイ高架橋の地震対策として、州道99号線シアトル地下トンネル(2階構造4車線)の工事が直径17m(17.24m)のシールド(TBM=日立造船が製造)トンネル工法ではじまった(2013年7月30日掘削開始)。その工事で起きた事故の話。2013年9月、全長約3㎞の1割を掘った時に直径20㎝、長さ30mの鉄管が絡まって機械が停止。原因は機械のオーバーヒートで主軸のベアリングが焼き付いた。シールドマシンの先端に辿り着くために立坑の掘削(15月を要した)。この間、地上では地盤沈下が起きた。最終的には2年半の予定だった工期が4年にのびたそうです。 ⇒ 国建協情報 2015 年 11 月号(No.851)掲載 要約版 "米国ワシントン州 州道 99 号(SR99)高架道路の地下化プロジェクト"、「Traffic & Business」2013年 Mo.103、"Alaskan Way 高架橋の撤去・トンネル化工事の現況について"、『wired.jp』2017.11.10 "世界最大級の日本製マシンで掘ったトンネル、シアトルで貫通…"、『毎日小学生新聞』2020/1/14 "疑問氷解 シールドマシン「バーサ」のカッターヘッドの直径は17.45メートルもあるのに…"。
1月1日(e) 毎年楽しみの『南信州』の元旦号。第1分刷(1~10面、第1号)はリニア特集。5面にJR東海の長野県担当部長・杉浦禎信氏へのインタビュー。土曽川橋りょうのケーソン基礎の中詰めにヒ素の含まれる残土を使用することについて、杉浦部長は「中央新幹線長野県内建設発生土活用技術検討会」で「安全性を確認いただいている」といっているんですが、長野県の環境影響評価技術委員会が「人の住む場所に置くべきでない」と指摘した点について触れていません。今月中に出されるはずの長野県知事の助言は、長野県の環境影響評価技術委員会の審議内容を元に出されるはず。「中央新幹線長野県内建設発生土活用技術検討会(*)」というのは、2024年2月28日の上郷公民館での説明会で「嘉門雅史京都大学名誉教授を委員長とする検討会」といっている会のことでしょう。これはJR東海が「私的に」お願いした委員会であって、第三者的な立場のものじゃないですね。一方、長野県の環境影響評価技術委員会は、一応は県民を代表する長野県知事が指名した委員の審議会ですから、長野県民としては、環境影響評価技術委員会の指摘の方が権威があると考えて良いはずです。その委員会が「人の住む場所に置くべきでない」といっている。(* (大鹿村)リニア中央新幹線情報 No.60(2024年1月15日)、大鹿村内における不溶化による対策土の活用に係る検討について(2023年12月13日))
1月1日(d) 『信毎』1面 "時流と戦争 「力の渦」勢い止めるために 論説主幹 五十嵐裕"。吉田茂首相の戦前の外交についてのことば:「戦争を前提とするからこそ、石油も足りない、屑鉄も足りない、ジリ貧だということになる。戦争さえしなければ、生きて行くに不足はなかったはず」。リニア開通を前提とするから…リニアがなくても生きて行くに不足はなかったはず。
1月1日(c) 『日経』17面 "ニッポン2025 鉄路、幹は太る 枝は細る 地方で廃線の波 新幹線は着々延伸 人口減 費用対効果に悩む"。
1月1日(b) 『信毎』2面 "「安全・架橋保全に細心注意委」 JR東海社長 リニア工事で"、年末のJR東海社長へのインタビュー記事:『中日』5面 "愛犬と新幹線旅を 車両貸し切り カゴから出してOK JR東海が新サービス"、『日経』 "JR東海、25年夏にリニア実験車刷新 社長「環境負荷低く」"。「愛犬と…」は利用者が減っているからできるサービスだと思います。環境負荷を減らすには、新型車両よりは、リニア計画を中止すること。『信毎』がシールドマシンについて書いているのは、長野県駅西の風越山トンネルがシールド工法で掘削するからだろうと思います。/ 『名古屋テレビ』 "愛知県内の住宅街地下でリニア工事 今春本格スタート 実験線車両の一部に新型導入へ JR東海"。/ 『赤旗』5日5面 "愛犬と同乗可の新幹線試験運行 25年中・JR東海"。
1月1日(a) 『朝日』26面 "移住に高まる関心 スローライフ求め甲信越へ"。