出来事・ニュース:2021年12月
1月の予定、1月22、29日 飯田市美術博物館の自然講座で、江戸時代の安政東海地震の話(22日)と、南アルプスの形成についての話(29日)。詳細 ⇒ 南アルプスの形成についてほかの自然講座、1月22、29日
1月の予定、1月13日 ストップ・リニア!訴訟の中間判決(2020年12月1日)で原告適格なしとされた原告の控訴審(東京高裁)の第1回。14時開廷。13時30分東京高裁前集会。15時30分から衆議院第二議員会館地下1Fの第1会議室で報告集会の予定。詳細 ⇒ ストップ・リニア!訴訟の控訴審第1回弁論、1月13日
予定、12月15日~1月26日 FoE Japan のリニア問題の連続オンライン講座。有料(各回2000円)。第4回12/15(水)19:00-21:00 「住宅の真下に巨大トンネルが掘られる?!」 第5回1/8(水)19:00-21:00 「静岡の若者から見るリニア開発」第6回1/26(水)20:00-22:00 「アメリカでも問題だらけのリニア~反対を訴える市民運動」。詳細は、リニア問題連続講座の開催: 梨の木ピースアカデミー [コース29] 時代に逆行?超特急リニア新幹線の実態‐検証Part1 を。
終了、12月5日 (2021/11/13 更新)「高森自由大学」の電磁波についての講演会は、12月5日13時30分から、高森町歴史民俗資料館「時の駅」で行います。入口を入って右側の講義室。/リニアでも電磁波の問題が指摘されています。「高森自由大学」が12月5日(午後)に、環境問題を専門とするジャーナリスト(市民バイオテクノロジー情報室代表)の天笠啓祐さんを招いて講演会をします。会場が決まり次第改めてお知らせします。スマホなど電波を利用する機器が身の回りにあふれています。そもそも電磁波とはなにか、身体に影響はないのかといった基本的な内容になると思います。/ 思い起こせば、身の回りにいろいろな製品が増えてきました。ガスなら火災、電気なら感電や火災など、危険な部分があるわけです。電磁波の危険性というのは直感的に分かりにくい。電子レンジなんかは怖い感じがするんですが、携帯電話とかデジタル機器はそんな感じはちょっとしない。だから、電磁波の危険性を訴える意見については、なにか極端にはしっていると感じるものもあるわけです。たとえば、電源コードは2本の銅線が並んでいます。隣同士で逆方向に電流が流れるのですから、双方から出る電磁波は打消し合うはず。PCのCPUは1.5GHzとかの周波数で動作しています。しかし、それはスイッチの切り替え速度見たいなもので流れる電流は非常に小さいわけです。電流が小さければで出る電磁波も弱いはず。ラジオ放送の電波は電池を使わない鉱石ラジオでもイヤホンを鳴らします。そのあたりを科学的に説明してもらえたらと思います。
終了、12月2日 ストップ・リニア!訴訟の第21回口頭弁論が12月2日に東京地裁で行われます。 ⇒ 詳細
12月31日(b) 『中日』14面 "ながの回顧2021 (10)リニア工事 事故相次ぐ 問われる安全管理体制"。この記事は触れていないですが、静岡県での膠着状態が続けば、長野県内の本体工事や関連事業がすべて無駄になる可能性が高くなってきてます。また、リニア期待する人が3割程度、期待しない人が7割程度になっていることもあって、沿線市町村長の中に、いくらかの危機感を持ち始めた人がいることを期待したいですがどうでしょうか…。
12月31日(a) 『静岡新聞』30日 "国交省の中間報告 会議内の議論複数反映せず 静岡新聞社作成議事録で判明 解釈の違いで混乱の恐れ【大井川とリニア】"。国交省については、最近、建設業者の受注実績についてデータを書き換えていたことが発覚しましたが、それにくらべたら有識者会議の事務局である国交省がこの程度の不正をするのはありうるのですが、議事録があるに、これはちょっとあけすけ過ぎるとは思います。議事録が明らかにされていない、「超電導磁気浮上式鉄道実用技術評価委員会」。超電導リニアが本当に「乗り物」として、安全で実用的なものなのかという判断もあやしいと思います(参考1、参考2)。
12月30日(d) 『赤旗』"リニア建設中止すべき 学習会で山添氏が報告 東京・品川"、"「工事再開ありえない」 外環道トンネル 山添氏ら聞き取り"。
12月30日(c) 愛知県新城市内の新東名高速道路の鳳来トンネルで車両火災、29日(『中日』23面 "トラックが炎上 新東名通行止め 愛知・新城、鳳来トンネル")。
12月30日(b) 『信毎』7面 "主要企業 22年トップ人事 転機のみずほFGや東芝注目 JR東海 交代の可能性も"。JR東海の金子社長(66)の後任は巣山芳樹副社長(64)が有力視されてるようです。
12月30日(a) 『静岡新聞』29日 "国交省会議 中間報告詳報㊦ 中下流域 水量減少のリスク整理【大井川とリニア】"。
12月29日(j) 『信毎』25面 "東海環状道工事で高架橋に施工ミス"。岐阜県本巣市内の高架橋の橋脚の長さが設計より70㎝短かったというミス。JR東海さん、くれぐれも気を付けて。
12月29日(i) 『信毎』1、24面 連載記事 "土の声を 「国策民営」リニアの現場から"。本格的な連載は2022年、年が明けてからのようです。"伝う鉄路と物語 飯田線" という連載も始まるようです。
12月29日(h) 『信毎』6面 "国内短信:▼リニア事故、岐阜県審査会委員会が苦言"。28日、岐阜県の環境評価審議会委員会が瀬戸斜坑の崩落事故についてのJR東海の調査結果を審議。現場の資料提供などの不備を指摘しより丁寧な説明をと苦言。
12月29日(g) 『信毎』6面 "国内短信▼国交省、静岡県側に意見交換協力求める"。大井川の水問題について国交省の有識者会議の中間報告について、国交省は、28日静岡県に意見交換の協力を求めた。
12月29日(f) 『中日』28日12面(南信版) "なんしん見聞録 2021年を振り返る(上)" は中日新聞の記者さんたちの回顧。石川記者の「景色変わる街 忘れない」は、移転対象者の「駅ができるだけでにぎわいを見せず、ただお金を使うだけのものになるなら、移転した人も残された人も納得できないでしょう」という言葉が胸に刺さる。
と、長崎記者の「進む工事 見えない開業」は、外からは様子を見て取れないトンネル工事だが、ダンプの数で掘り進んでいることをうかがい知る。しかし、隣の静岡工区は今年も未着工。事故も相次いだ。開業はまだ見通せない。
と書いています。トンネルの工事の進み具合は、最難関の南アルプストンネルについては、大鹿村のこのページのリニア連絡協議会の記録を読めばより確実にわかります。「開業時期」ではなく「開業が」見通せないという解釈はそうとうに客観的だということです(関連)。現場の記者さんの捉え方と、デスクワークの社説の執筆者の捉え方にずいぶん開きがあるようです。石川記者が取り上げた移転対象者の声については、北条地区では、「駅はできたが電車(リニア)は来ない」ということになるんじゃないかという声もある。
12月29日(e) 『信毎』28日1面 "リニアつち音 変える飯伊 喬木の西島さん 工事を記録・配信 期待の影の「痛み」見つめ(web版)"。 記事が取り上げている動画は "(1)リニア中央新幹線が 陸の孤島 南信州 伊那谷にやってくる。天竜川橋梁敷設の準備工事の様子 【喬木村】"
12月29日(d) 27日、中津川市内のリニア新幹線トンネルの瀬戸斜坑で起きた崩落事故でJR東海が調査結果を公表:『中日』28日22面 "立ち入り禁止区域 JV手順書になし リニア工事事故 JR東海「徹底が不十分」"、『日経』28日34面 "リニアトンネル工事崩落 「国指針に対応不十分」 JR東海が調査結果"、『信毎』28日22面 "詳細手順書 作成し徹底 JR東海 リニア工事事故で対策"。『信毎』は、発破後、導火線の一部が切羽の天井部分から垂れ下がっていたので、不発を疑った作業員4人が責任者の指示を受けないまま、口頭で立ち入り禁止と指示されていた切羽付近に近づいたということ、また監視責任者に監視が行われていなかったとJR東海が公表したと書いています。⇒ JR東海ニュースリリース > "中央新幹線瀬戸トンネル新設工事における肌落ちによる災害に関する原因と再発防止対策について" /『南信州』29日1面 "JR東海 作業手順の記載「不十分」 事故原因指摘し再発防"。
12月29日(c) 『中日』28日13面 "リニアの岐阜県駅デザインを公募"。
12月29日(b) 『中日』27日社説 "リニア実現へ早期の合意を"。この社説は、東名阪を1時間で結ぶことで新たな成長の可能性を開きたい、また、二重系化すれば東海道新幹線とリニアのどちらかが被災してもバイパスを確保できる利点があるといっています。JR東海は、開業時期の見通しがつないといっています。これは「いつなのか」わからないという意味だけでなく、「できるのかできないのか」わからないという意味があるわけです。つまりJR東海から見てリニア計画を巡る諸情勢は非常に厳しいものがあるといっている。新聞がかってのJR東海の呑気な主張を繰り返してなんの意味があるのかと思います。
12月29日(a) 23~28日の『静岡新聞』のリニア関連記事:
- 28日 "国専門家と意見交換、情報共有を 国交省、中間報告受け静岡県に依頼【大井川とリニア】"
- 28日 "国交省会議 中間報告詳報㊤ 中下流域への影響【大井川とリニア】"
- 28日 "手順書「指針対応不十分」 JR東海の岐阜リニア工事事故調査"
- 27日 "流域住民の感情理解を リニア大井川水問題【とうきょうウオッチ/記者余論】"
- 26日 "社説(12月26日)リニア中間報告 「全量戻し」を堅持せよ"
- 25日 "議論の加速化に静岡市長「期待」 リニア中間報告受け"
- 23日 "リニア開業時期なお見通せず JR東海社長会見「対話十分に行う」【大井川とリニア】"
- 23日 "川勝知事「着工判断、県側に委ねられた」 国土交通省専門家会議・中間報告【大井川とリニア】"
12月26日(a) 豊丘村公民館の公民館報『とよおか』に数年前から『虻川下流域三六災害体験談』という連載記事が掲載されています。この連載について、豊丘村区長会が第729号に内容が偏っておりこういうものを連載するのはどうかという批判を掲載しました。豊丘村公民館の公民館報『とよおか』の第730号(12月17日発行)の2ページに、区長会の文章に関して2名の村民からの声が掲載されています。⇒ 続きを読む
12月25日(d) 『信毎』25面 "リニア駅整備で県道拡幅 迫られる工場一部移転 染め物技術 残したい 飯田の職人 事業継続に不安抱えつつ"。リニアが地域づくりに役立つかどうかは将来のことですが、まず地域の「なりわい」を壊してからですよということは明らか。
12月25日(c) ささらほうさら。『南信州』24日の1面コラム「日言」。高齢者が集まるとリニアが出来るまで長生きして冥途の土産に乗るのが夢という話がよくでるという書き出し。その開業時期があやしくなった。JR東海の金子慎社長は定例記者会見で「27年開業が難しくなったのは、静岡工区が未着工のため」と事実上、認めた
。事実は違って、金子さんは27年の先いつ開業できるか見通しが立たないと発言したことが『南信州』も含めマスコミが伝えたこと。コラムの中でも、「リニア開業は2029年か」「開業のメド立たず」の新聞記事が目に付く
と書いている。静岡が原因のひとつであることは前から分かってましたが、実は長野県内でも27年までの工事完了が無理とわかる新聞記事が最近は出てきています。このコラムをお書きになったかたはちょっと変です。調布の外環道工事による陥没事故、都内でリニア工事の差し止め訴訟、トンネル内の労災が相次ぐなど、今年はJR東海にとって厄介な年だったと思います。『南信州』は24日5面に "ささらほうさら" という記事を載せています。新聞は見出ししか読まない人が多いというので、見出しだけ読むと、リニア建設もなかなか進んでいるなという感じなんですが、最近の記事を最後までよめば、そうじゃないということは十分にわかります。
12月25日(b) リニアと高速増殖炉「もんじゅ」は、世界各国が撤退したのに日本だけがこだわっている技術という点で似ています。「もんじゅ」の炉心冷却に使うナトリウムのかなりの量が取り出せないようになっているようです。『中日』24日3面 "ナトリウム77トン抜き取れず もんじゅ新機器開発必要"、『産経』23日21時29分 "もんじゅナトリウム77トン抜き取れず、機器開発必要"。後始末ということを考えるなら、年内にもリニア建設は全面的に中止すべきだと思います。22日の飯田市内であったJR東海と沿線市町村の意見交換会で、JR東海は有害物質が含まれる残土を公園や道路工事で使って欲しいと要請したようです。さすがにハイハイというわけにはいかなかったようですが…。
12月25日(a) ワシントンとボルチモアの間のリニア計画に関連して、海外旅行の情報サイト「Risvel(リスベル)」の「【連載コラム】「“鉄分”サプリの旅」」(執筆は共同通信社ワシントン支局次長・大塚圭一郎さん)の「米国屈指の犯罪都市ボルティモア」の、第10回、第11回、第12回、第13回。
12月24日(e) 12月16日、大阪府守口市内で水道管埋設工事でシールド工法で掘削中のトンネルに水が流れ込み作業員が18日まで閉じ込められる事故がありました(『朝日』18日20時00分 "直径1メートルのトンネルに47時間、一時は肩まで水 作業員救出")。関連:『日経クロステック』23日 "シールド工事で前方から水が流入か、作業員が2日間閉じ込められる"
12月24日(d) 『日経』23日5面 "新東名、全線開通延期へ トンネル工事が難航"。神奈川県内の新秦野IC・新御殿場IC間の高松トンネルの工事が難航しているため新東名2023年度の全線開通が困難に。
12月24日(c) 21日松川町リニア建設対策委員会(『南信州』23日2面 "来年1月から通行量増加 JR東海 松川町内のリニア残土運搬")。
12月24日(b) 『赤旗』23日2面 "主張:リニア新幹線建設 見通しない事業 中止しかない(web版)"。
12月24日(a) 『朝日』23日11面 "JR東海「理解得られるよう努力」 静岡県 議論不足を指摘 対決姿勢 リニア建設 中間報告"。
12月23日(f) 『信毎』22日22面 "リニア時代の道しるべ 高森町長選1月11日告示(下)交通の利便性向上や地域の魅力づくり 若者取り込み 共に地道に"。公共交通政策の専門家の 交通の便がいいかどうかは町に住み続けるかどうかに直結する問題だ
との指摘を、町役場はリニアの開通で若者流出が加速する可能性があると解釈。で、町は若者に戻ってきてほしいとSNSなどで町の魅力を発信したりイベントを企画する「わかもの特命係」に2016年から取り組んでいる。東京や都会の魅力が色あせてきているなかで、リニアが来なければ若者流出の心配はないはずです。
12月23日(e) 22日、JR東海の金子社長が会見して、「今の時点で開業時期のメドが立っているというわけではない。2027年が難しくなっているのは静岡で着工できていないからであり、全体の制約になっているのでなんとも言えない。そこがクリアになれば整理をして話すことができると思う」と述べたそうです(『信州 NEWS WEB』22日19時7分 "JR東海 金子社長「今は開業メド立っていない」")。JR東海は南アルプストンネルの長野工区の掘削の完了は2026年度と説明しているので、開業はガイドウェイの設置と試運転期間の2年があるので2028年。しかし工事実績からは掘削完了は最短で2030年になるはず。また、飯田市内の風越山トンネルは、いまだに用地の取得が済んでいないのですが、2023年以降に掘削を開始の予定で工期が5年5か月なのでこれも2027年には間に合わない。また、岐阜県内では騒音を心配する住民の抵抗で中心線測量の済んでいない明り区間もあります。都内の大深度トンネルでは差し止め訴訟も起きています。今年はJR東海にとってなかなかの「厄年」だったのではないかと思います。来年もドツボに向かってさらに突っ込んでいくという感じかなと思います。それにしても、JR東海の労使協議の席上労組側が瀬戸斜坑の犠牲者に対して黙とうをしようと提案したのを会社側が拒否したという話(参考)はちょっとひどすぎるんではないかと思いました。/『信毎』23日8時4分 "リニア開業大幅遅れ JR東海社長「めど立たず」 【会見の詳報もあります】"。/『中日』23日3面 "リニア開業時期 「何ともいえない」 JR東海社長 静岡工区着工めど立たず"。/『信毎』23日1面 "リニア開業 大幅遅れ JR東海社長「めど立たず」"、2面 "沿線対応 「意思疎通 これからも」 JR東海・金子社長 記者会見"、2面 "静岡「JR側説明不足が要因」"。
12月23日(d) 22日、飯田市内(NHKの映像によれば、長野県合同庁舎の講堂)でJR東海と長野県、関係市町村の意見交換会が行われたそうです(『信州 NEWS WEB』22日18時12分 "JR東海 リニア中央新幹線で関係市町村と意見交換")。一般住民から見ると、非公開の部分で、いつ開業になるのかとか、さらに、本当に出来るのかとかいった声が市町村長からでたのか、そのことが気になります。/『信毎』23日8時1分 "リニア残土の「要対策土」 長野県内16市町村に活用先あっせん求める JR東海"。JR東海は 自然由来のヒ素やホウ素を基準値以上に含む「要対策土」について、県内の関係16市町村に活用先のあっせんを求めた
。長野県が要対策土の処分先を何とかしろとJR東海にいったら、関係市町村に処分先をあっせんしてねって、ちょっと横着すぎるんじゃないでしょうか。非公開なのでわかりませんが、長野県は黙っていたんでしょうか? あきれた話です。/『中日』23日15面 "「開業時期の見通しを」 意見交換会 JR東海に関係首長ら"。/『信毎』23日1面 "中津川のトンネル工事事故 「指針守っていなかった」 JR側認識"、2面 "要対策土活用 あっせん要請 JR東海 県内関係市町村に"。/『朝日』24日21面 "リニア工事事故「指針違反」 JR東海副社長 先端 立ち入り禁止"、『中日』24日31面 "リニア工事事故「指針違反」 JR東海副社長 先端 立ち入り禁止"、『南信州』24日1面 "JR東海 活用先のあっ旋求める 関係自治体と意見交換会 掘削残土の「要対策土」で(web版)"。
12月23日(c) 超電導リニアにはヘリウムが欠かせません。2023年度までにヘリウムによる冷却の必要のない高温超電導物質の採用について判断するはずですが、山梨県立リニア見学センターのHPの年表の2005年11月に、高温超電導磁石を搭載した車両の走行試験を初めて実施しました。
と書かれているだけで一般むけに開発状況が知らされているわけじゃありません。『日経』22日24面 "ヘリウム最高値に アジア需要増 半導体向け供給不安/航空貨物輸出量23%増" によれば、半導体製造など需要は増加しているのに海上輸送の停滞などで供給が追いつかない状況で価格が最高値を記録したそうです。日本は全量を輸入に頼っています。静岡の問題は解決の糸口が見いだせず、国交相からお目玉くらったり、相次ぐトンネルないの労災事故、実は静岡以外の地域でも2027年まで工事が完了しない部分が散見されるようになって、新幹線の乗客はなかなか元の水準に戻らない、さらにヘリウムの問題と、金子社長さんが常識的な人物なら、もうなげだしたいという気分だと思います。
12月23日(b) 20日の中川村リニア対策協議会の記事、『中日』22日13面 "半導体不足が影響 工事遅れる見込み 中川村対策協" によれば、小和田のかさ上げの試験工事が12月6日から開始。年末までは残土が1月には小渋ダムの堆砂が運ばれるとのこと。小渋ダムの堆砂はリニア以前からあったのに緊急の事業ならなぜそれを使わなんだのという気がします。
12月23日(a) 21日、大井川の水の問題について国交大臣がJR東海の金子社長を呼び出して口頭で「指導」。国交相が事業者トップを呼び出して直接指導するのは異例とマスコミは報じていますが、丁寧に説明するようにというワンパターンで、事業を継続するかしないかについて検討、判断せよとはいっているわけではありません。ここまでこじれたならそういう判断もあると思うのですが(『信毎』22日1面 "国交相、JR東海社長を指導 静岡工区「水利用 懸念払拭を」 対話姿勢 全沿線で不可欠"、『日経』22日5面 "リニア開発巡り国交相 「地域不安払拭を」 JR東海を指導"、『中日』22日5面 "国交相 JR東海を指導 リニア静岡工区「懸念払拭を」"、『朝日』22日31面 "リニア工事 JR東海を指導 国交相、静岡の懸念に対応求める"、『NHK NEWS WEB』21日18時35分 "“地域の理解得る努力を” リニア工事で国交相がJR東海を指導")。
12月22日(d) 『信毎』21日20面 "リニア時代の道しるべ 高森町長選1月11日告示(上) 「かわまちづくり」で一帯を市街地に 既存商店街にも変化の波"。「かわまち」の場所は、こんなかんじの場所。記事は 国土交通省治水目的で進める河川敷のかさ上げ工事の一環
と書いています。天竜川の堤防が田沢川の出口で終わっている場所です。天竜川が増水した時に遊水地機能をもつ場所に水が流れ込む入口にあたる部分です。または遊水地となるべき河川敷の農地をかさあげしているわけです。主に造成に使われたのは松川ダムなどダムの堆砂や河川改修事業の残土です。もともとの耕作地の上にそのまま仮置きしたような造成の仕方に見えますね。「かわまち」の部分はリニアのガイドウェイヤード造成のためにすきとった水田の心土です。
12月22日(c) 中川村のリニア対策協議会が20に開催(『信毎』22日6時2分 "リニア中央新幹線 工事車両の通行量が大鹿・中川とも「2倍超に」 大鹿820台、中川605台 JR東海が見通し"、紙面23面 "工事車両通行量「2倍超に」 JR東海見通し 大鹿・820台 中川・605台")。
12月22日(b) 国交省の有識者会議の中間報告関連の記事:
- 『朝日』20日3面 "リニア静岡工区 国「丁寧に地元協議を」 JR東海に行政指導へ 「流量 影響抑えられる」報告"
- 『中日』20日1面 "リニア開業 29年以降へ 川の流量減懸念 静岡で未着工 有識者報告「維持可能」 県なお不満"
- 『信毎』20日2面 "国交省、JR東海に指導へ 静岡工区 中間報告受け"
- 『中日』21日7面 "社説:リニア識者報告 多方面の議論深めたい"
- 『中日』21日9面 "リニア静岡工区の中間報告は「適切」 名商・山本会長"
- 『南信州』21日1面 "未着工静岡工区 河川の流量維持可能 国の有識者会議が中間報告"
- 『南信州』21日1面 "日限:赤石山脈が雪化粧し、存在感を際立たせている…"
国交省の中間報告は湧水を戻せば、工事による地下水量への影響は「極めて小さい」とした。大井川の流量現象を懸念してきた静岡県の難波喬司副知事はJR東海との対話を再開する考えを示す一方、水の戻し方を巡って「関係者が納得する方法を協議すべき」としており、行方は不透明だ…27年の開業が困難になり、地元では「いつ開業できるのか」の疑問が浮上している。地域の事業や地域づくりそのものに大きく影響する。事情はともかく、JRは何らかの見通しを。
と書いています。JR東海は、静岡以外の地域ではペースを落とさず建設を進めるという見通しをくりかえし述べているわけです。それでも不安だというのが「日言」の言い分。「地元」としては、早々に見切りをつけた方が良いと思います。 - 『信毎』21日7面 "静岡知事、リニア中間報告巡り「県で議論継続」"
- 『信毎』22日8時3分 "リニア中央新幹線 国交相、JR東海社長を指導 静岡工区「水利用 懸念払拭を」"
12月22日(a) 国交省の有識者会議の中間報告関連の『静岡新聞』の記事:
- 22日 "静岡県「流量予測認識に相違」 JRの「理解」解釈にくぎ 水問題中間報告【大井川とリニア】"
- 22日 "国交相「地域の懸念払拭を」 JR東海に異例の指導 水問題中間報告受け【大井川とリニア】"
- 21日 "国交相「理解得られるよう、引き続き指導」 21日午後、JR東海社長と面会へ【大井川とリニア】"
- 21日 "川勝知事「膠着から前進」 国交省会議中間報告【大井川とリニア】"
12月21日(d) 『NHKラジオ第一』6時40分から「マイBiz」、池田利道(都市計画コンサルタント)の「企業誘致のまちづくり」。地方で「企業誘致」といわれている中には時代遅れのものがあるという指摘。高森町の産業(工業)団地拡張計画もそんな感じがありますね。
https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=5642_02
で、12月28日(火) の午前6時55分まで聞けます。
12月21日(c) 『南信州』20日 "【松川町】県道伊那生田飯田線の新・宮ケ瀬橋が開通 「地域発展の架け橋に」"(紙面21日6面 "「地域発展の架け橋に」 県道伊那生田飯田線 松川町の新・宮ケ瀬橋が開通")。新橋架け替え事業は、リニア中央新幹線建設に伴う関連道路整備の一環として15年度にスタートした
。「リニア中央新幹線建設に伴う関連道路」。上郷座光寺道路は座光寺スマートインターとリニア駅を結ぶ道路で、リニアが開業するから造る道路です。宮ケ瀬橋は「建設に伴」い、大鹿村で発生するトンネル残土の運搬経路とするためだったと思います。橋の架け替えは地元として必要なことですが、なにか大きな事業に関連させないとできないというのは変です。/『信毎』20日20面 "天竜川 新「宮ケ瀬橋」が開通 松川町 住民ら渡り初め"。
12月21日(b) 『信毎』6時2分 "北陸新幹線の騒音 長野県内7地点で基準超過"。リニアでは、例えば飯田市の座光寺地区は地域区分で住宅地(1類型)なので騒音レベルは70デシベル以下とすべきなのですが、工事の前から70デシベルを上回る場所があることが分かっています。対策の防音防災フードは防災上の観点から設置できない(非常時の退避のため)というJR東海の説明に、地元からは全部の列車の速度をこの区間については時速250㎞まで減速するよう要望が出ているようです。
12月21日(a) 19日に大井川の減水問題を議論する国土交通省の専門家会議の第13回会合が開かれ、中下流域の水利用に関する中間報告をまとめる(『静岡新聞』20日 "「水量維持」JRの予測は不確実 国交省会議、中間報告で対策要請"、"静岡県、湧水流出の問題点指摘/JR東海「減水可能性低い」 国交省会議中間報告"、"データ開示に成果も、根本的課題踏み込まず JR指導役・国交省会議")。ここまで「1年8か月」かかったと記事は書いています。静岡県以外の地域でも、規模の大小はあっても同様の問題はあったのに、あっさりことを片付けてしまった。どの地域のどの問題も、科学的に突き詰めれば、同じように時間がかかったはず。その意義は別として少なくともサイズだけに関して言えば、これだけの大事業の環境へ与える影響の検討が、アセスメントの2年程の時間でできるはずはないです。
12月20日(a) 最近(11~19日)の『静岡新聞』の記事から。
12月19日(a) 『南信州』17日16時16分 "【リニア中央新幹線・喬木村】天竜川橋梁の橋脚基礎工に着手 リニア工事本格化"(紙面は19日1面)。リニア建設の進み具合を示すために、南アルプストンネルの新工程が公表されたというニュースと対になるべき記事だと思いますが、新工程の内容が心もとないのが残念。
12月18日(d) 17日の松川町議会全員協議会で町は、リニアの残土を利用して、福与地区の天竜川沿いの水田地帯(17ヘクタール)のかさ上げをする方針を説明(『信毎』2面 "松川町、残土で農地かさ上げ 天竜川沿い 23年度から造成設計へ")。/『南信州』19日1面 "リニア残土 福与地区の農地整備に 松川町が活用方針示す"。場所は、天竜川左岸で新しい宮ケ瀬橋の下流。宮ケ瀬橋の架け替えもリニア計画と関係ないことはなく、何のために架け替えたんだということがどこかにあったのかも知れません。宮ケ瀬橋をわたって運ぶと予想されていた生田地区の3つの谷埋めの残土処分場は、少なくとも地元は、すべてについて候補の取下げをしています。搬入が2025年以降なので、それまでにリニア計画が頓挫する可能性もあります。
12月18日(c) 『南信州』2面 "広域連合会議 リニア効果どう生かす 地元選出県議と懇談会"。久しぶりに「アリーナ」(高森町長の発言)という言葉を目にしたように重います。
12月18日(b) JR各社が来年3月のダイヤ改正で列車の運行数を減らす予定。首都圏で在来線の運行数も減るのに、東海道新幹線については便数を減らす予定はないようです(『朝日』32面 "JR東減便 過去最大 来春239本減 戻らない利用客"、『日経』2面 "JR、最大の本数減 東、首都圏で朝ピーク2割削減も 来春から 在宅増え通勤需要低迷"、『信毎』34面 "あずさ 上下2本ずつ減便へ 来春ダイヤ改正 県内停車は計5本で増 北陸新幹線 一部臨時列車に 他新幹線でも削減")。
12月18日(a) 『長野日報』17日 6時00分 "リニア残土、農地かさ上げに活用 飯島町" 。松川町、中川村に続いての、堤内低地の嵩上げ事業へのリニア残土の利用計画。
12月17日(g) 『信毎』1面 "4年の遅れ2年に短縮 長野工区JR新工程 最難関はこれから 地元「早期に完成を」「安全最優先で」"、『南信州』1面 "南アトンネル長野工区 「掘削完了は26年度」 JR東海が新たな工程を公表"。⇒ 続きを読む
12月17日(f) 『信毎』2面 "長野・岐阜県に報告後工事再開 崩落事故で JR東海社長"。16日の定例会見でJR東海の金子社長は、崩落事故のあった瀬戸斜坑と坂島斜坑について、再発防止策を両県に報告後工事を再開すると説明。時期は未定。
12月17日(e) 『信毎』2面 "愛知で試掘開始へ JR東海が住民説明会"。春日井市内の坂下立坑からシールドマシンによる試験掘削についての住民説明会が16日に開かれた。
12月17日(d) 『信毎』7面 "南木曽町が盛り土条例で県に要望"、『中日』17面 "「盛り土条例 早期施行を」 南木曽町長 県に要望"。
12月17日(c) 『信毎』21面 "大鹿村の下榑渡橋架け替え、2025年度完了"。リニアの伊那山地トンネル青木斜坑口そばの下榑渡橋の架け替えを2025年度に完了予定と県飯田建設事務所が公表。迂回路の仮橋は来年5月までに完了の予定。
12月17日(b) 『信毎』21面 "大鹿の新トンネル来年度以降に着工 県道の落石対策で"。大鹿村へ通じる県道59号線(小渋線)の落合トンネル付近から大鹿トンネルまでの間の落石対策のための新たなトンネル(長さ約900m、工費40~45億円)の工事は来年度以降に着工する予定と県飯田建設事務所が公表。この部分で落石があれば、リニア残土の搬出に支障がでます。
12月17日(a) 「現在の地山の状態が続くことが前提」。15日、大鹿村のリニア連絡協議会開催(『信毎』16日3面 "南アトンネル長野工区 26年度掘削終了 JR東海"、『南信州』16日15時48分 "【リニア中央新幹線・大鹿村】JR東海が南アルプストンネル長野工区の新工程を公表")。⇒ 続きを読む
12月15日(e) 『日経』47面 "「周辺地盤に緩みなく」 調布陥没 専門家指摘と相違 東日本高速"、『信毎』29面 "陥没道路の周辺 地盤「緩みない」 東京・調布 東日本高速調査"。
12月15日(d) 『日経』17面 "JR 年末年始予約1.8倍 6社 コロナ前比では40%減"。
12月15日(c) 『朝日』1面 "国交省、基幹統計書き換え 建設受注を二重計上 8年前から過大記載 法違反の恐れ"。8年前といえば、2014年で、リニア建設を国交省が認可したは10月17日でした。リニア関連では国交省は公正な判断をしてきているとは言えません。この程度の不正は平気でやるだろうと思います。
12月15日(b) 飯田市議会のリニア推進特別委員会と同協議会。伊賀良地区で11月15日に行われた残土運搬に関連する説明会の内容の報告(資料1)の中で風越山トンネルのシールド工法区間(上郷工区)の掘削開始は2023年以降となっており、工期は65か月なので、トンネル工事の完了は2028年から2029年になる見込み。運輸機構が発注見込みを公表した2020年4月1日時点では工期は80か月。なぜ工期が短縮したか不明ですが、2027年開業という目標はもともと無理だったことは明らか。これまでもこういう資料を見たことがあると思われれる市議さんたちがリニア計画の失敗について思いが及ばないというのは困ったことだと思います。市議会が長野駅、飯山駅、佐久平駅について視察、調査した報告書について協議が行われましたが、いずれも飯田市の条件とはかなり異なった場所ではないかと思います。報告は議会最終日に行われる予定。中津川の瀬戸斜坑、豊丘村の坂島斜坑で起きた崩落事故に関連してできた新たな連絡体制についての報告(資料2)がありました。
12月15日(a) リニア中央新幹線の通過する予定の飯田市上郷地区の住民有志がリニア計画に伴う諸問題についてJR東海や飯田市と対峙するための新たな沿線住民の組織を結成するための準備会を開き、活動の方針などを話し合いました。まず年明けに、黒田地区の地下に掘られる風越山トンネルについて学習会を開くことを決めました。開催日時など詳細は決まり次第連絡をいただけるとのこと。上郷地区では、移転問題のほかに、騒音など環境問題、それから市街地地下の風越山トンネルの工事問題があります。
12月14日(b) 『赤旗』7面 "路線バス再公営化へ一歩 英マンチェスター大都市圏"。
12月14日(a) 『中日』1面 "中部空港 東側に新滑走路 愛知県表明 誘導路を改修"。セントレア(中部空港)にもう一本滑走路をつくるというニュース。費用は約140億円。2005年5月30日の共同記事 "中部国際空港の建設費、削減額は1730億円に" によれば、セントレアの建設費用は約5950億円。飛行機は時速900~1000㎞、飛行場のある都市であれば路線ができます。リニアは時速500㎞なのに、駅をつくる都市との間に軌道を敷設しないと話にならない。東京と名古屋の間だけでも計画で5兆4千億だったのが、もう1兆5千億円増えてしまって約7兆円に近い。東海道新幹線があるし、北陸新幹線も、中央自動車道もあるので、無駄。通信環境が東海道新幹線開業当時に比べ格段に進歩した現在、飛行機と高速鉄道の中間のスピードの交通機関を莫大な費用を使ってつくる意味はないと思います。
12月13日(d) 『信毎』12日34面 "難工事続く 青崩峠トンネル 三遠南信道建設 中央構造線との闘い もろい地質 ひび割れや肌落ち(web版)"。長野県と静岡県にまたがる青崩峠トンネルの静岡県側で難工事が続いているという記事。中央構造線の西側の約500m離れたところを掘削しているのですが、断層運動の影響を受けた泥質の変成岩は変形したりもろくなっていて、掘ったトンネルが変形することも起きていたようです。全長5014mの先進坑の掘削に5年半要したそうです。/静岡側の先進坑は1か月当り約76m掘っていることになります。リニアの南アルプストンネルの小渋川斜坑と釜沢斜坑の間の先進坑は長さが1600mで、2019年8月23日に掘削開始、今月(2021年12月)6日に貫通したので、1か月あたりでは約57m。簡単に比較はできないですが、JR東海の当初の見込み通りに近いですが、青崩峠トンネルよりは時間がかかっているようです。こちらは中央構造線の東側。青崩峠トンネルでは先進坑を掘ってあったのに、本坑でもトンネルの変形が起きています。長野県側はこれまで比較的順調に進んでいると聞いたことがありますが、これから最大土かぶり610mの場所があるそうです。
12月13日(c) 『信毎』12日29面 "染め物文化継承 開業を追い風に 飯田の職人中島さん 新工房に体験スペース(web版)"。
12月13日(b) 週刊『金曜日』12月10日号(1357号)のリニア特集。いまだにキャッチが「そんなに急いでどこへ行く?」では。『金曜日』にしては、掘り下げ方がちょっとという感じ。データの誤りも目立ちます。『Be』(朝日新聞の土曜版)の11月20日、原武史さんの「歴史のダイヤグラム」が紹介している英文学者の吉田健一さんの 「何れもっと機械、器具が発達すれば、ただ用事を足すだけの場合は旅行しないですむようになるに違いない。昔は人と懇談するのに、その人がいる所まで行かなければならなかったというような案配になるのである」
というコトバや、M.P.リース博士の 「もし仮に、誰でも彼でもがホヴァークラフトだの磁気浮上式車両だのに乗っているような事態になったとしよう。そのときには、車輪という発明は、われわれがいま考えているよりもずっと素晴らしいものだということが分かるであろう」
(マレー・ヒューズ著/菅健彦訳『レール300 世界の高速列車大競争』) なんてのにも思いあたって欲しかったと思います。
12月13日(a) リニアに直接関係ないですが根の部分で大いに関係あるので覚えのため。12日に高森町福祉センターで藤野保史さんを講師に学習会がありました。テーマは「気候危機を打開する2030」と「ジェンダー平等社会」。再生可能エネルギーの開発は住民参加が必要とか大規模なものより小規模なものが無駄がないなどの話。『日経』11日32面(読書欄) "半歩遅れの読書術:ドイツで得た「コモン」の発想 21世紀型コミュニズムとは 斎藤幸平(web版)"。も、地域づくりという点で、バルセロナ、パリ、アムステルダムでは国に任せるのではなく、市民参加で水道や鉄道、電力を再公営化し、住民のための街作りが始まっている
。関連で、『マガジン9』の " ヨーロッパ・希望のポリティックスレポート:第1回:ミュニシパリズムとヨーロッパ その1(岸本聡子)"、"その2"。そういえば『都市の論理』というのもあった。
12月11日(c) 『赤旗』15面 "有害残土搬入に抗議 新幹線工事 住民ら札幌市に"、『北海道 NEWS WEB』10日12時17分 "新幹線工事で出る「対策土」搬入を前に住民団体が札幌市に抗議"。⇒ 関連サイト:"有害掘削土から手稲の水と安全・健康を守る会"
12月11日(b) 『南信州』9面 "「ランドスケープ」講座支援 23年開講エス・バード 飯田にコンソーシアム設立(【飯田市】信州大学のランドスケープ講座 企業や金融機関、南信州広域連合などが支援へ外部機関を設立)"。リニアの環境影響評価には景観(ランドスケープ)という項目がありました。本当の意味においては重要視されない項目です。これから建設するものが周りの風景となじむかとか、そのものデザインがどうなのかといったことが中心です。「景観(ランドスケープ、ランドシャフト)」というのは、本当は「文化的景観」とか「歴史的景観」といったものであって、そういう空間に悪影響がないだろうかというのが景観についてアセスメントする場合の重要な見かたです。つまり景観はまずは既存のものを「守る」という点が重要で、地域にとっては以前からあるもの、古い道路や水路や田畑、農家や事業所や住宅などの存在が重要な要素です。記事からは、そういう視点があるのか疑問です。
12月11日(a) JR東海が南木曽町内で3カ所目の残土処分先の候補地(20万㎥)について設計を始めるとリニア対策委員会で説明。委員から危険との指摘が出されたようです(『信毎』6時7分 "南木曽の残土置き場、3カ所目の候補地 リニアトンネル工事、JR東海が説明" / 『中日』11日17面 "残土置き場候補地新たに4カ所提示 JR東海、南木曽町対策協で")。
現在あるかどうかわからないですが、256号線から見た、候補地の長石工場。工場の向こう側、蘭川を渡ったところが尾越斜坑口。付近の地図。現地は蘭川に向かった緩い斜面。付近の蘭川には妻籠発電所の取水口があります。(関連ページ)/ 今回も『信毎』は下伊那地方で配達の紙面には記事がのっていなかったです。
12月10日(f) 日立製作所とアルストムがイギリスの高速鉄道車両の製造と保守などを受注(『日経』2面 "日立、英で次世代鉄道 3000億円で受注 欧州で日本勢初(web版)"、『NHK NEWS WEB』22時11分 "日立 英の次世代高速鉄道事業 車両400両余の製造などを受注"、日立製作所ニュースリリース "日立とアルストムが英国でハイスピード2向け車両の製造・保守を受注"。"HS2" はイギリスの事業者のHP)。最高速度が360㎞/hといっているのでちょっとあれっと思ったので少し調べたら、これは従来の鉄道方式なのですが、建設費の追加とか、騒音問題、用地買収や約900軒の家屋解体など、そう簡単には行かない事情があるようです(『Japan Local Government Centre (JLGC) London』"英国の新高速鉄道「HS2」の行方")。さらに、"STOP HS2 - The national campaign against High Speed Rail 2" というサイトも見つけました。『BBC』2020-0904 "HS2: What are the arguments for and against it?" 。/『日経』11日7面 "日立、現地化が奏功 次世代高速車両、英で受注 鉄道事業、6年で3倍(web版)" を読むと、マスコミの反応はちょっとハズレているんじゃないかなと思います。
12月10日(e) 『南信州』1面 "新・宮ケ瀬橋が開通へ 松川町の天竜川架橋 19日午後3時から通行可能に(web版)"。
12月10日(d) 『南信州』1面 "リニア降車後の観光に 飯田市座光寺 電動トゥクトゥクに試乗(web版)"。
12月10日(c) 『赤旗』13面 "リニア工事の中止を 長野県議会 毛利議員が強調"。長野県議会2日の毛利議員の質問の記事(『信毎』3日)。⇒ 毛利県議のHP > "福祉灯油の実施を リニアの工事は中止を 特別支援学校の環境改善をと一般質問"
12月10日(b) 週刊『金曜日』の12月10日号(1357号)がリニア特集。■持続不可能なリニア中央新幹線:最高時速500キロで、移動時間が大きく短縮されるというリニア中央新幹線。しかし建設段階で枚挙にいとまがないほど問題が山積し、10月にはついに死亡事故まで起きた。スピード化は人間に利便性という恩恵をもたらすが、一方で果てしない競争に駆り立て、生物の限界を超える負荷を心身に与えもする。そのことに気づく余裕さえない私たちは、どんな社会をめざしているのだろうか。古典和歌の研究者でリニア訴訟原告団長である川村晃生氏の問いかけに、まず耳を傾けたい。
●汽車の文明論・川村晃生●ついに死傷事故発生 それでも続く工事現場を直撃・井澤宏明●「残土」「水」「事故」「裁判」、今や四面楚歌のJR東海・樫田秀樹●採算取れずになぜ強行?・本村伸子・衆院議員インタビュー(『金曜日』ニュースメールより)。
12月10日(a) 最近の『静岡新聞』のリニア関連の記事(11月21日以降)を、ちょっと分量が多いので、こちらにまとめました。
12月9日(c) 『南信州』1面 "R東海 「原因を調査中」工事中断続く 豊丘村 坂島工区の崩落事故から1カ月"。
12月9日(b) 『Yahooニュース(静岡朝日テレビ)』8日7時35分 "静岡県議会でリニア巡り論戦 川勝知事VS元島田市長 「丹那トンネル水枯れ」は大井川の教訓か"。桜井県議の、サルは一回反省すれば直ります。あなたは何回反省すれば直るのでしょうか?
という発言、川勝さんはサル以下という意味、これもかなり問題だと思うのですが…。
12月9日(a) 「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク」がつくった動画 "【静岡県のリニア問題 その4】危険なリニア盛り土"。 熱海の盛り土問題に端を発し、その規制が全国的な世論になる中、静岡のリニアトンネル工事による残土のメインの置き場となる燕沢付近について、深層崩壊が危惧される周りの地形を紹介…
12月8日(g) 『毎日』"米国への通告前に真珠湾奇襲 国際法違反をあえて選んだか(有料)"。ワシントンの大使館が最後通牒を米国に渡すのが遅れたことが真珠湾攻撃が「だまし討ち」になった理由と思っている人が多いと思うのですが、当時日本は国際法を守る考えはなく、米国に渡したのは、「交渉打ち切りを通告しただけで、宣戦布告とは必ずしも読み取れない」
という指摘もある。陸軍は2時間近く前にマレー半島に上陸していた。JR東海が豊丘村本山で希少植物の採取を、保安林指定解除が決定する2020年12月よりはるか前の2017年4月に行ったのも同じようなやり方です。法律を守ろうとする考えがない。法律制定のもとになった考えを尊重していない。マレー半島については、『朝日』13面 "「12月8日開戦」の意味(web版・有料)" も参考に。
12月8日(f) 『信毎』23面 "高架橋建設に揺れる喬木の有志団体 お囃子の絆 地域離れても 移転する人を「準会員」に 祭りや練習に「いらっしゃい」"。祭りばやしの会の約40人の会員のうち数人がリニアで移転対象になるという話。
12月8日(e) 『南信州』1面に、2つのトンネルの貫通の記事。一つは、リニアのトンネルの小渋川斜坑口と釜沢斜坑口のあいだで、"小渋川・釜沢間 先進坑、非常口間が貫通 大鹿村の南アルプストンネル(web版)"。もう一つは国道151号線の粒良脇トンネルで、"下條村 粒良脇トンネルが貫通 「瞬間」見守り感動を共有"。粒良脇については、『信毎』23面 "新トンネル貫通 ジュースで乾杯 下條小児童70人(web版)" も。
12月8日(d) 『ZAITEN』1月号(p36~37)に、樫田秀樹さんの "JR東海「リニア建設」は“進も地獄・引くも地獄”"。 フェイスブックの「静岡県内リニア工事差止訴訟の会」への樫田さんの投稿。
12月8日(c) 『信毎』22面 "リニアで変わる地域の「今」見つめて 高架橋建設前の風景 写真に残そう 喬木・阿島北地区住民撮影 100点展示"。リニアの建設で地域が大きく変わる喬木村の阿島北地区で工事前の地域の風景を住民が撮影した写真の展示会が行われたという記事。22面 "県内駅建設の過程ライブ映像を配信 飯田CATV、カメラ設置" は、飯田ケーブルテレビが北条地区を見下ろすライブカメラを設置。県内駅から阿島北地区までの間を映している。⇒ 飯田市のライブカメラ映像 > リニア中央新幹線 建設予定地ライブカメラ
12月8日(b) 『NHKラジオ第一』「今日は何の日」は、真珠湾攻撃が行われた日(1941年)、ジョン・レノンが殺害された日(1980年)、そして高速増殖炉「もんじゅ」がナトリウム漏れ事故を起こした日(1995年)といっていました。高速増殖炉は日本だけがまだあきらめきれないでいる原子力技術。超電導リニアも日本だけがという点でも同じ。
12月8日(a) 7日の飯田市議会の筒井誠逸市議の質問の録画が、Youtube の "令和3年(2021年) 12月7日 飯田市議会 第4回定例会 代表・一般質問" に。つづきを読む。座光寺の防音防災フードの問題だけでなく、駅周辺整備計画の進み具合もなにかゆっくりという感じです。理由は住民の理解が得られていないからとリニア推進部長がいっていますが、リニアが理にかなったものでないので、立ち退きを拒む方がいるという意味です。
12月7日(f) 『中日』4面に保坂正康さんの "日米開戦から80年 戦争は国滅ぼすもの"。戦前のわが国は、一等国になりたいために戦争を手段とした、戦争を営業品目のようにしてきたと保坂さんは書いています。戦争とは何なのかそのメカニズムを知って否定すべきといっています。こういう公共事業のような物は戦争みたいなものだと喝破された方もいます。前の戦争は、リニアのような無目的な計画が行われていしまう背景に戦前から残っているマズイ部分が作用しているのではないかと思います。リニアに関係ないようで、太平洋戦争に至る経験は大いに関係あると思います。保坂さんは、蒋介石の弟の蒋緯国の言葉を紹介しています。日中戦争の時、日本軍は侵略の軍隊だった。侵略軍は、どこまででも突っ込んでいく。そうしないと不安になるから。そして、最後は崖から落ちる
と。JR東海の姿そのものです。
12月7日(e) 『信毎』23面 "県内駅周辺整備に伴う土木工事 飯田市 23年度に開始"。飯田市議会の代表質問に答え、細田リニア推進部長は、駅周辺整備について23年度から道路工事などの土木工事を始めると説明。建築物は25年度から。27年開業は無理な状況ですが、市は 27年開業を前提にリニア関連事業を進める
とのこと。議会で使うことばも、一般世間で通用する論理構造を持っていなくてはならないはず。細田部長の説明は早口で聞き取りにくいところが多いのですが、理屈の筋も通っていません。これでは、市民の理解は得られない。
12月7日(d) 『信毎』29面 "豊丘のトンネル掘削「肌落ち」あす1カ月 工事中断したまま"。坂島斜坑のトンネル掘削は11月8日の崩落事故以降、工事が中断したまま。
12月7日(c) 『中日』7日26面 "JR東海 春日井で「調査掘進」を検討 リニア工事"。春日井市内のシールド工事区間の坂下西工区で調査掘削を検討しており、16、19日に住民説明会を開く予定。
12月7日(b) 『信毎』6時00分 "長野県、盛り土一定規模で知事の許可義務付けへ 条例案骨子、罰則も"。4日の関連記事(『信毎』4日8時3分 "盛り土規制区域、知事が指定 政府検討 長野県も条例制定を検討")によれば、砂防法や森林法などが適用されない盛り土を対象に許可制を想定
しているので、豊丘村本山(約8.5ヘクタール、130万㎥)のような大規模な盛土(残土捨て場)については抜け穴がしっかり残されることになります。本山の場合、そもそも県には林地開発に関する大規模な盛土について安全基準がないのに、JR東海は県の指導にしたがって盛土の設計を行ったと言いながら、県が行った助言に従わないにも関わらず、県と林野庁は保安林指定の解除をおこなった。
12月7日(a) 6日、南アルプストンネル長野工区の小渋川斜坑口と釜沢斜坑口がつながる(『信毎』6時1分 "リニア南アルプストンネル長野工区 先進坑の2割が掘削完了")。ここに至るまでに2回、3か月にわたってトンネル掘削が停滞しています。釜沢集落の水源への影響があったのかなかったのか記事は報じていませんが心配です。年内にはというJR東海さんの希望はかなったわけですが、7日の飯田市議会の一般質問を聞くと、静岡以外にも難しい問題が山積みという感じですね。/『中日』7日15面 "非常口間が貫通 大鹿、全工区で初"。「全工区で初」はあまり意味ないです。残土搬出路の確保ですから準備工事みたいなものです。/『信毎』7日2面 "大鹿の先進坑1.6キロ貫通 小渋川・釜沢非常口間"。
12月6日(c) 『信毎』1面 "高架橋整備 移転先探す喬木村民 代わりゆく地域 寂しさ胸に" と27面 "10年後 故郷の景色は… 喬木の男性 自宅と工場が高架橋建設予定地に 移転先探し難航「離れたくない」(web版)"。上郷の駅周辺地域でも同じように何かの事業を営んでおられる方たちの移転は、JR東海の示す補償内容では無理、初めから戸建て住宅住まいのサラリーマンしか想定していない。地域の経済の循環で重要な役割をはたしている事業者の先行きを不安にさせている。つまり、リニアは地域を破壊する。
12月6日(b) 最近、新聞紙面にのった保坂正康さんの真珠湾攻撃に関連した文章。『朝日』4日21面(読書欄) "ひもとく: 真珠湾80年" と 『信毎』5日5面 "多思彩々:真珠湾奇襲攻撃 歴史的意味は"。リニアに関係あるかないか? 後者には「リ」も「ニ」も「ア」もどの文字も出てくるけれど、前者には「リ」と「ア」の文字が出てくるけれど「ニ」がない。そういうことじゃなくて、後者には、当時の国の指導者たちに、開戦にあたっていかに緊張感が足りずに事に処していたかが明らか
という部分が、前者では、なぜ日本はあのような冒険主義に走ったのか…
とか 吉村(昭)は「(この戦争は)庶民の知らぬうちにひそかに企画され、そして発生した」
とかがありますね。
12月6日(a) JR東海が「斜坑」について説明している動画。掲載されたのは 7月9日、山梨の広河原斜坑を紹介。 "リニア中央新幹線 南アルプストンネルの工事(山梨・広河原斜坑)"。斜坑の大きさがよく分かります。工事完了後は自動車を使った避難経路として十分使える大きさです。Youtube には、JR東海のチャンネルがあるようです。参考まで。
12月5日(c) 喬木村と松川町の12月議会の記事。喬木村では補正予算で堰下のガイドウェイヤード関連の予算が減額。住宅移転代替地関連の工事が11月末にはじまり現在は耕土のすきとりが行われているとの報告。松川町では補正予算に残土運搬ルートの町道護岸線や洞新線の改良のためのリニア対策費約1億円を計上(『南信州』1面 "燃料購入に1万円の商品券 喬木村 今月下旬にも配布"、"補正予算に町道改費など計上 松川町 町議会12月定例会が開幕")。
12月5日(b) 『選択』12月号 "「事故続発」JR東海の目に余る所業 リニア工事でどれだけ人が死ぬか"。黒部ダム工事や大清水トンネルのような、人命や環境を無視した土木工事が許される時代は、とうに過ぎた。JR東海の錯誤は、目に余る。
12月5日(a) 2日の『朝日』9面 "世界発2021:「山のタイタニック」再び 壮麗さ誇った旧駅舎 五つ星ホテルに 国際路線の役割失い半世紀 鉄道再評価 路線復活へ気運"。ヨーロッパで気候温暖化対策として見直されている鉄道。フランスのボルドーの南方のブドゥース駅とスペインのカンフラン駅の間の鉄道路線の再開に向け「山のタイタニック」と呼ばれた旧カンフラン駅が豪華ホテルとして息を吹き返そうとしているという話。ピレネー山地を超える自動車道は幅員が狭くトラックが事故を起こした場合に、有害物質の場合もある積み荷が谷底に落ちる危険性も鉄道の貨物になれば安心と書かれています。
12月4日(e) 天竜川橋梁の橋脚工事で出てくる残土を、喬木村堰下で造成中のリニアのガイドウェイ組立・保管ヤードに6日から運ぶ予定(『南信州』1面 "6日から堰下ヤードに 喬木村 リニア残土の運搬"、『信毎』27面 "リニア橋りょう工事の残土、6日から喬木に運搬")。/『南信州』7日1面 "堰下ヤードへ残土搬入開始 喬木村 天竜川橋梁の橋脚基礎掘削土"。
12月4日(d) 高森町山吹の「かわまち(天竜川高森かわまちづくり賑わい拠点整備事業)」は下市田のリニアのガイドウェイ組立・保管ヤード予定地の水田からすきとった心土などで造成しています。町と共同で計画立案や運営方法を検討する事業者に、都内の企業を選んだようです(『信毎』27面 "高森町の「かわまちづくり」計画、都内の会社と共同で検討へ")。そもそも、町民が具体的に要望した事業ではないのに町の税金を使って事業を行うというパターンが最近高森町では多いと思います。そして、後に失敗する、欄ミュージアムのように。
12月4日(c) 『赤旗』13面 "リニアは再考すべきだ 三重県議会で山本氏"。三重県議会で共産党の山本りか県議が一見勝之県知事のリニアの抱える諸問題について見解をただす。一見知事は、リニアは三重の成長に役立つ、環境面でも優れる、南海トラフ地震でも亀山は大丈夫など答えたそうです。亀山は大丈夫でも南アルプスで止まってしまえばダメなことは小学生でもわかると思うのですが。
12月4日(b) 『信毎』3日付7面 "国内短信▼静岡知事、また問題発言"。10月に選挙応援の中で「御殿場にはコシヒカリしかない」と発言して問題になった川勝知事が、これに懲りず今回は6月に知事選の中で女性蔑視の発言をしたらしいです!?。見出しの「また問題発言」の「また」はそういう意味? 事実について詳しい記事は:『中日』3日30面 "静岡知事が不適切発言 女子学生の容姿と知性めぐり"、『静岡 NEWS WEB』1日12時37分 "川勝知事が女性の学力と容姿を結びつけるような発言"、2日17時37分 "川勝知事 知事選期間中の女性蔑視発言を謝罪 発言を撤回"。選挙中の集会には相手陣営から探りのために人が入っているものです。6月の時点で問題のある発言とは気付かなかったのでしょう、少なくとも公にしようとまでは思わなかったのでしょう。他山の石として、静岡県議会の自民会派の方々の過去の発言もすべて洗い直してスピード感をもって弁解会見をされた方がよかろうと思います。JR東海の名誉会長の葛西敬之さんの場合、ずいぶん昔ですが、その手のスキャンダルについての記事がのった某週刊誌の買い占めに社員を走らせた(※)という話がありますね。また、これは本質的には、大井川の水の問題とは別の問題です。知事が、例えば難波さんに変わっても同じでしょう。 ※ JR東海OBから聞いた話
12月4日(a) 少し古いのですが、11月24日の『 OurPlanet-TV』 "リニア新幹線でいま何が起きているか?〜ジャーナリスト報告"。中津川の瀬戸工区の事故について岐阜在住のジャーナリスト井沢さんの報告。
12月3日(e) 『信毎』1面 "県盛り土条例 懲役刑も 制定検討中 規制へ罰則方針"。砂防法や森林法が適用されない盛り土について規制する条例案の話。県議会の答弁。リニアの残土処分は、あやふやな県の安全基準に基づいた設計に対して県が審査するという、ちゃんと大規模開発には抜け道を残しておくわけです。なお、共産党の毛利栄子県議が県内のリニア工事の中止を求めました(『信毎』7面 "県会一般質問発言 リニア工事中止の要請を 毛利氏")。
12月3日(d) 『南信州』1面 "必需品の高騰受け商品券 豊丘村 村議会12月定例会が開会 「速やかな情報伝達を」 崩落事故受け下平村長"。村内で相次いだリニアトンネル工事の崩落事故について下平村長が議会で発言。
12月3日(c) 『赤旗』15面 "相次ぐ崩落「責任重大」 リニア訴訟 住民、JR東海批判 東京地裁"。
12月3日(b) 6時37分頃山梨県の大月市で震度5の地震。震源はリニア新幹線の山梨実験線部分のそば。大けがをしないうちにリニアの工事はやめなさいよという自然からの警告だと思った方が良いです。
気象庁の地震情報のページより
12月3日(a) 『日経』11月30日1面コラム「春秋」: "「ジリ貧を避けようとして、ドカ貧にならないよう…" いちかばちかで、大向こう受けする挙に出て大きな災いを招いてしまう ―。さまざまな政策や経営戦略でもありがちだ。昔の話、と放っておけないゆえんである。
JR東海のリニアは「大向こう受けする挙」。
12月2日(a) 『赤旗』 "リニア線上に「要注意」砂層 住民がボーリング調査 専門家「地上に影響出る恐れ」 東京・田園調布(web版)"。リニアの大深度地下の予定ルートに住んでいる住民が自費で地下をボーリング調査をして、トンネル掘削を行えば地上に影響がでるおそれのある砂の層があることが分かったそうです。国交省が大深度地下利用の認可をしています。つまり、JR東海も国交省も工事を行った場合の安全を確認せずに、大深度法の適用を申請、認可している。
12月1日(b) 『南信州』6面 "リニア県内駅・元善光寺駅 ロープウェイでの接続を 東京のベンチャー企業が提案"。東京の Zip Infrastructure が、リニア中間駅と飯田線・元善光寺駅の間を結ぶ交通手段として電動自走型ロープウェイ Zippar の導入を提案。11月17日に同社が飯田市と座光寺自治会に概要を説明。来年から走行試験を行うというニュースを見た自治会員が問い合わせたようです。同社の社長の指摘の「バスの待ち時間が問題」になるような場所。つまり利用者が少ないことを前提にしたアイデア。建設コストが安くても利用者が少なく収益がなければ地元のお荷物になる。おそらく懸垂式のモノレールを小規模、軽量化したものと思います。例えば善光寺前のカーブ、支柱と支柱の中間でカーブをつくるにはワイヤーロープではなくレール的なものがいるはず。また飯田線を越す必要もある。景観上問題があります。田舎の政治家をひっかっけるには良いアイデアかも知れません。
12月1日(a) 『信毎』30面 "一歩間違えば大事故 豊丘崩落で長野労働局長"。長野労働局長が定例会見で11月8日の坂島斜坑の事故について「一歩間違えば大事故」と指摘、休業4日未満の労災との認識を示す。飯田労基署は現地を調査。必要があれば厚労省と連携し関係事業者に指導する。