更新:2024/09/08、2024/09/10 改訂、2024/09/11 一部訂正加筆。

こちらほうが読みやすいかも知れません(2024/09/15)。

※ タイトルを「静岡でも、残土置場に断層が」から「長野でも、残土置場に断層」にかえました。また、一部説明が不十分な部分があったので、全面改訂しました。(2024/09/10)

長野でも、残土置場に断層

誰も気が付かなければ、まあいいやといった姿勢

静岡県内、ツバクロ沢の残土置き場直下に断層

 静岡の残土置場候補地のツバクロ沢(燕沢)の地下に断層があることが発覚、JR東海は黙っていて、静岡県がなんだこれはといったそうです。

長野県豊丘村の本山の残土置き場にも活断層

残土置場の保全計画で、「あいまい」な表現

 長野県内で最大規模のリニアのトンネル残土置き場は、豊丘村の本山(ほんやま)(参考)。本山という山の東南側にあるジンガ洞で、約130万㎥の残土を谷埋めします。いま、残土の埋め立て工事が行われています。

 本山については、JR東海は環境調査や保全計画を3つ公表()してきました。2017年2月公表の「豊丘村内発生土置き場(本山)における環境の調査及び影響検討の結果について 平成29年2月」(第1分冊)では、「第4章 調査結果の概要並びに影響検討の結果」の「4-2 土壌環境・その他」の「ウ 地形及び地質の概要」で

発生土置き場(本山)計画地及びその周囲に分布する主要な活断層は、評価書「4-2-1(4)地形及び地質の状況」の図4-2-1-17にしめすとおりである。下伊那竜東断層は、豊丘村神稲の東部において北東-南西方向に分布している。

「4-2-2土地の安定性」では:

発生土置き場(本山)計画地及びその周囲に分布する主要な活断層は「4-2-1重要な地形及び地質」に記載のとおりであり、下伊那竜東断層がある。新編日本の活断層(活断層研究会、1991年)及び地震調査研究推進本部における活断層の長期評価資料による、下伊那竜東断層の活動度、活動周期及び最終活動時期を、表4-2-2-3に示す。
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[ 拡大 ]

と、説明しています。

 計画地内に断層が通っているかどうかについては、あいまいな書き方で、評価書に掲載した地図を再度のせることもなく、断層の存在について重視していないという印象を受けます。重視していないのは、安全だからか危険だからか? 資料編には現地を実地に調査した観察事項の記述があるのですが、断層について、存在をしめすものがあったとか、なかったとか、といった記述はありません。

「評価書」で確認すると「ある」

 長野県内では、環境影響評価の段階では残土置場で決まった場所がなかったので、2014年8月に公表された「環境影響評価の補正版」(最終版)では、残土置場について評価はまったく行われていませんでした。

 実際に「評価書」をみて確認していただきたいのですが、「図4-2-1-17」という図面は、「図4-2-1-17(1)」から「図4-2-1-17(6)」まであります。本山の計画地については具体的にどの図を見よといっているのか。

 繰り返しますが、環境影響評価書は、そもそも、長野県では残土置場については取り上げていなかったわけです。たまたま、本山の計画地が含まれている地図があったのです。であれば、分かりやすくということを念頭にするならば、カッコ付番号まで指定するのが常識でしょう。

 まず、「図4-2-1-17(1)」(20万分の一)は県内のルートの全体を示した地図です。その一部を下に示します。本山の計画地はルートに近いのでこの図の中に入っていました。

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喬木村と豊丘村の境界線の特徴から判断した本山の処分地はだいたい黄色い丸の位置。丸の位置は「南信リニア通信」が書き込みました。

 この図では、計画地にかかっているかどうかは判断できないと思います。というか、かかっていないと判断する人もいるかも知れません。

 「図4-2-1-17(2)」というのは「図4-2-1-17(1)」の凡例です。「図4-2-1-17(3)」(5万分の一)は主に大鹿村の範囲で、ルートと伊那谷竜東断層の交点が地図の左端なので計画地は含まれません。「図4-2-1-17(5)」(5万分の一)は、阿智村から南木曽町の範囲です。「図4-2-1-17(6)」は凡例です。

「図4-2-1-17(4)」

 豊丘村から飯田市の妙琴原付近まで示したのが「図4-2-1-17(4)」(5万分の一)で、この地図の右下隅に計画地が入っていました。

 計画地と活断層の位置の関係をみるために、「図4-2-1-17(4)」の右下隅の図の下に、2017年2月の保全計画の「4-1-1-3」ページにのっている「図4-1-1-1」を示します。計画地のおよその位置をJR東海は楕円で示しています。

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旭山頂上と本山頂上から垂直線を引きました。断層は2つの線のなかに入っています。水平な線A-Bと旭山の距離は700m。

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(スケールまで含んだ図)

 少なくとも、「下伊那竜東断層」と「水平な直線A-B」の交点は「計画地」の範囲内に含まれています。

 この2つの図によれば、計画地内に活断層があると判断できます。

 さて、2019年8月公表の「豊丘村内発生土置き場本山における環境の調査及び影響検討の結果について(その2)」は、残土置場の北側に隣接する「仮置きヤード」についてのもので断層については「4-2土壌環境・その他」の「ウ.地形及び地質の概況」で次のように書いています。

発生土置き場(本山)仮置きヤード及びその周囲に分布する主要な活断層は評価書「4-2-1(4)地形及び地質の状況」の図4-2-1-17に示すとおりである。下伊那竜東断層は、豊丘村神稲の東部において北東-南西方向に分布している。

 「4-2-2土地の安定性」の「5)調査結果」では:

発生土置き場(本山)仮置きヤード及びその周囲に分布する主要な活断層は「4-2-1重要な地形及び地質」に記載のとおりであり、下伊那竜東断層がある。新編日本の活断層(活断層研究会、1991年)及び地震調査研究推進本部における活断層の長期評価資料による、下伊那竜東断層の活動度、活動周期及び最終活動時期を、表4-2-2-3に示す。

と、20217年2月公表の保全計画の説明とほぼ同じ説明。「計画地」と「仮置きヤード」の字句を置き換えただけです。「表4-2-2-3」は同じものが使われています。

 2021年に差し替えられた「豊丘村内 発生土置き場(本山)における環境保全について」では、「第3章 環境保全措置の計画」の「3-3-2土壌環境・そのほか(土地の安定性)」とか、「第5章発生土置き場の管理計画」などあるのですが、断層については、説明がありません。

保安林指定解除の審議会には活断層の存在を明示しなかった

 予定地には、水源涵養保安林の指定があって、JR東海は指定解除の申請をし、長野県の林務課が審査したのですが、2020年6月9日に長野県森林審議会保全部会が飯田市内で開かれ審議されました。午前中に部会員(専門家など)の初めての現地視察があって、午後審理という日程でした。

 審議会への説明の中で、JR東海は、1961年の豪雨災害(三六水害)のとき、付近ではほとんど斜面崩落などの被害が出ていないことを説明する資料を提示しました。

 資料は、国土交通省天竜川上流河川事務所が三六災害50年にあたる2011年6月に発行した「三六災害洪水はん濫・土砂災害の記録」に加筆したものと説明されていました。予定地付近の土砂崩壊の状況が示してありました。

 この「三六災害洪水はん濫・土砂災害の記録」を入手して確認しました。図の欄外に、実は、飯田市美術博物館が三六災害30年にあたる1991年に出版した『伊那谷の土石流と満水』の付録「伊那谷中央部の災害基礎資料図」が原図であるとの記載がありました。

 手元にあった『伊那谷の土石流と満水』の付録「伊那谷中央部の災害基礎資料図」には、土砂崩れや氾濫などの災害のほかに、断層を示す線が記入してありました。残土置き場の予定地内に2本、すぐ西側と東側にもそれぞれ断層が記入してあります。

 経緯について詳しい話は聞いていませんが、原図を作成したお一人によると、天竜川上流事務所が複製するときに断層については削除したとの事でした。作成者側が削除の作業をしたのか天竜川上流事務所が行ったのかは確かめていませんが、複写の過程で断層が削除されたことは明らかで、2つの図面(地図)を見比べると断層と接近した土砂災害を示す図形が原図と複写で異なっていることが分かります。当時まだパソコンで原図に被災カ所をレイヤーを重ねる手法はなかったと思います。手作業で削除修正した痕跡が分かります。

資料のさらに元になった資料を確かめるのは常識

 資料のさらに元になった資料を確かめるのは常識です。おそらく、JR東海または委託を受けた業者さんは、2つの地図を見ているはずです。つまり、JR東海は、2つの地図から、断層の記入の無いものを選んだ可能性が非常に高い。

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[ 拡大 ] 左上が天竜川上流事務所版、右下がオリジナルの美術博物館版。赤色で長く太いのが断層を示す線。左上方の「サースケ洞」という文字の字体や並び方も違っている。背景の等高線も不明瞭になったり消えた部分もあります。JR東海の複製だけ見ても、少なくとも等高線が不明瞭な点はちょっと変と、審査する専門家は気付いて欲しかったですね。オリジナルのほうの予定地の輪郭は「南信リニア通信」が記入。

2つの事実をつなげると

 まだ残土置場が決まっていなかった2014年に公表された「環境影響評価書」に掲載された断層を示す地図には、残念なことに、ルートに近い本山の計画地までふくまれていました。

 本山へ残土を置くことが決まったあとの3つの保全計画では、活断層について書いてあるんですが、その「分布」について、漠然と、「環境影響評価書」の「図4-2-1-17」を参照するように書いています。「図4-2-1-17」の6つの図版の中の「図4-2-1-17(4)」をみると計画地内に活断層があると確認できるのです。そもそも、残土置場について対象としていなかった環境影響評価なんですから、「図4-2-1-17(4)」に計画地が含まれていたのは偶然に近いのです。新たに計画地について、計画地とその周囲を範囲とする地図に断層の位置を示すべきなのです。

 保安林指定解除の森林審議会保全部会の審議で提示した周辺の三六災害の状況を示す地図は、国交省天竜川上流河川事務所が飯田美術博物館作成の図面を複写して発行したものを使いましたが、上流河川事務所の図にはオリジナルに記入されていた断層がすべて削除してありました。

 つまり、活断層が残土置場の中にある事実を隠そうとする意図が見えます。じっさい、いままで、当地域でこの点が問題として話題にのぼることはありませんでした。

 うっかりなのか、意図的なのか? しかし天竜川上流事務所のものには美術博物館がオリジナルと明記してあるんですから、ふつうは、オリジナルを使うはずで、断層があるけれど活動性は低いから大丈夫と、いつものとおり根拠もなく、悪びれずに、説明すればよかったはずです。

 うっかりじゃなくて、ちゃんとヤバイので隠した確信犯なのか?

 そうそう、思い出したのが、本山についての説明会で、JR東海さんがリニア関連でやった最大規模の谷埋め盛土はどれぐらいの量で、どこなのか聞いたことがありました。当時の長野県担当部長(沢田氏に非ず)は、160万㎥ですとだけ答えたので、場所は中央自動車道の境川PAのそばですかと、聞くと、ご指摘の通りですと、小声でいってました。

 この残土置き場について、山梨県は、PAのある尾根の両側の谷を埋めて、全体で約330戸分の住宅開発をするつもりだったのですが、工事の途中で、阪神大震災があって、盛土の崩壊が多発したことから、住宅地として売り出すのはやめたということがありました。活断層があって、尾根の部分などはたわみが出ているような場所です。現在はJR東海がリニアのガイドウェイ製作・保管ヤードとして使用している以外は空き地のままです。

 つまり、断層の上とか近くに盛土するのはヤバイという認識が、JR東海さんだってあるんだろうと思いますね。

 誰も気が付かなければ、まあいいやといった姿勢でもあります。

 残念なことは、このことに気づいたのが、保安林指定の解除が決定した2020年12月末より半年位あとだったことです。林務課には、たしか電話で指摘した記憶はあるのですが、それ以上のことはしなかったのです。

 とはいえ、静岡県で断層の存在に関していいわけをされた方にしても、JR東海さんのリニア建設部の職員さんたちって、なんか感覚がずれている感じがしますね。

地質図Navi

 「地質図Navi」で確認してみました。明らかに活断層(下伊那竜東活動セグメント)と断層があります。強拡大して色が淡く(ピンク色の帯)なってしまったので⇒を付けました。

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[ 拡大 ](地質図Naviより)上下の図で同じ位置を ①~⑤で示しました。

[補足 2024/09/14] 「地質図Navi」の図面に計画地のかたちをかきこみました。

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赤線は活断層。黒い線は断層。

関連ページ


ファイルはどこにあるか

 本山の残土置き場についての環境調査や保全計画のJR東海が公表した文書は3種類(PDFファイルで6個)あります。新しい順に並べると。

JR東海のトップページから

トップページ(https://jr-central.co.jp/)企業情報中央新幹線計画に関する公表資料等工事の安全・環境の保全・地域との連携長野県 の「環境の保全」の「事後調査・モニタリング」に「発生土置き場における環境の調査及び影響検討の結果について」という項目があり、「【豊丘村内の計画地】」に[2]と[3]がある。

トップページから同じようにたどって、長野県 の「環境の保全」の「環境保全の計画」の「発生土置き場の環境保全の計画」に[1]がある。

グーグル検索からたどる

「JR東海 環境保全 長野」で Google検索 リスト1番目のページが

工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県):環境保全の計画:発生土置き場の環境保全の計画 で [1] があります。

「JR東海 環境保全 長野」で Google検索 リスト2番目のページが

工事の安全・環境の保全・地域との連携(長野県):事後調査・モニタリング:発生土置き場における環境の調査及び影響検討の結果について で [2]、[3] があります。

長野県環境部のページからたどる

(長野県) 環境影響評価法対象事業:中央新幹線(東京都・名古屋市間)「(長野県) 発生土置き場における環境の調査及び影響の検討結果等」 の「公告月」欄の「平成29年2月 令和元年8月」に [1]、[2]、[3]、への3つの外部リンク(JR東海)があります。内容を審議した環境影響評価技術委員会関連のリンクもあります。

 長野県の環境影響評価技術委員会の会議録や県知事助言なども読めますが、断層については話題に上がっていません。



豊丘村リニア対策委員会

 豊丘村リニア対策委員会の2017年2月7日に行われた第6回会合の会議録に以下のようなやり取りがありました。

8)本山に下伊那竜東断層が確認されているが、問題ないのか。
⇒環境影響評価書にも文献調査を元に下伊那竜東断層のおおよその位置について掲載しています。本山発生土置き場候補地全体を網羅できるようボーリング調査を実施した結果、硬質で良好な岩盤が確認されております。ボーリング調査結果を踏まえ、本山発生土置き場候補地の詳細設計を行っています。なお、発生土置き場の盛土安定計算は、最新の国の基準(道路土工-盛土工指針)で設計しています。この基準では、震度7を記録した兵庫県南部地震クラスの地震を受けても崩壊しないような設計になります。

 「文献調査を元に下伊那竜東断層のおおよその位置について掲載」と2017年2月の保全計画の「分布する主要な活断層は「4-2-1重要な地形及び地質」に記載のとおり」とおなじいい方ではじまって、明確にあるとはいいたくないので、「候補地全体を網羅できるようボーリング調査を実施した結果、硬質で良好な岩盤が確認」と厳密にいえば、ズラして「たいしたことないよ」と印象付けるような回答になっています。

 対策員会の会議録を第1回から28回まで調べましたが本山の断層についてのやり取りはこれだけだったようです。質問者はきちんと「下伊那竜東断層」と正確な名前をいっています。

静岡のツバクロの場合

 静岡の9月6日の会合でJR東海の担当者は、静岡県の森貴志副知事の指摘に次のようなことをいっています。

断層の存在が盛土の設計に影響を及ぼすことはないと考えてるので、これまで議論、対話の俎上に上げることはなかった。しかし今回うち合わせの中で、具体的にきちんとした議論をするには、細かいデータを見ながら対応することが大事と考えたので、断層の可能性がある形で記載した、図の38をしめした。一方で、ツバクロは大規模な盛り土なので、比較的規模の小さいレベル1の地震動ではなく、海溝型地震とか内陸直下型地震のような大きなレベル2の地震も想定した設計を現在進めている。加えて、施工にあたっては、人の命をあずかる鉄道の盛り土と同じ基準を使って施工のほうも同等に実施する。当社としては地震の影響の可能性も踏まえて厳しい条件で設計をしているので、これまで、地質の平面図は提示してこなかった。(*)

* 静岡県中央新幹線環境保全連絡会議 第17回地質構造・水資源部会専門部会の開催(2024年9月6日)にある会議の録画の57分53秒からの静岡県副知事の指摘に対するJR東海担当者の回答の一部

 「人の命をあずかる鉄道の盛り土と同じ基準を使って」いるならば、大雨の時に、計画運休するわけに行かない盛り土について、どういう対策をするのか聞きたくなりますね。たとえば、JR東海の職員が大勢盛土の上に立って傘をさすとかするんでしょうか?

 また、「人の命をあずかる鉄道の盛り土と同じ基準を使って」いるわりに、鉄道の盛り土が崩れることはあります。たとえば、2004年10月に飯田線の伊那新町駅・羽場駅間でおきた脱線転覆事故は盛土の流出が原因でした。運輸安全員会の報告書によれば、基本的には盛り土部分の排水構造が悪く、盛り土内の水が飽和状態だったところへ、軌道外部から農業用水からあふれた水が流れ落ちた水を「側溝部分(地面のくぼみに過ぎなかった)」で排水できなかったことがおそらく原因。JR東海は辰野町に3500万円の損害賠償請求をし、調停で辰野町が350万円支払うことで解決しました。2012年には、リニアのルートが飯田線と交差する地点の付近で線路の盛り土が崩れていました。一応、どちらもJR東海さんが管理すべき盛り土です(参考)。

 鉄道の盛土は雨に弱いのですから、はるかに規模が大きな残土の谷埋め盛り土、静岡の場合は腹付けですね、そういう大規模な盛り土が安全とはにわかには信じ難いです。

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